大学ラグビー準々決勝の結果
大学ラグビーの日本一を決める大会、『ラグビー全国大学選手権』。その準々決勝が12月20日(土)、東西で2試合ずつ行われた。
明治大学(関東大学対抗戦1位)、筑波大学(同2位)、東海大学(関東大学リーグ戦1位)、天理大学(関西大学リーグ1位)のシード4校が登場。
3回戦を勝ち抜いた4校と対戦したシード3校が、初戦で姿を消す結果となった。
秩父宮では帝京大学と明治大学が快勝
○帝京大学(対抗戦4位)36-0 筑波大学(対抗戦2位)
○明治大学(対抗戦1位)46-19 関西学院大学(関西3位)
東京・秩父宮ラグビー場の第1試合は帝京大学vs.筑波大学。対抗戦では筑波大学が18-14で勝利していたが、今回は帝京大学が36-0で快勝し、リベンジを果たした。
帝京大学はSO(スタンドオフ)本橋尭也(3年)がゲームをコントロール。また、ボールキャリーやタックルと攻守に渡り、PR(プロップ)森山飛翔(3年)、上野凌大(2年)らが強さを見せた。

帝京大学の司令塔SO本橋-斉藤健仁撮影
今シーズン、対抗戦で「台風の目」となった筑波大学。前半7分にキャプテンSH(スクラムハーフ)高橋佑太朗(4年)の負傷交替が響いた。加えて、ラインアウトやタッチキックのミスなどもあり、良いところを出せずに初戦敗退となった。
第2試合は終わってみれば、明治大学が地力の差を見せて46-19で勝利した。だが、前半は一進一退の攻防となり、後半21分には関西学院大学にモールからトライを許し、22-19と一時は3点差に迫られた。
それでも明治大学はチームで「ビースト」と呼ばれているベンチメンバーが気を吐いた。HO(フッカー)高比良恭介が2トライを挙げるなど、4トライを挙げて勝利した。

大学ラグビー ゴールを決める明治大学キャプテンのCTB平-斉藤健仁撮影
長居では試合終盤までもつれる展開に
京都産業大学が東海大学に逆転勝利
○京都産業大学(関西2位)26-24 東海大学(リーグ戦1位)
○早稲田大学(対抗戦3位)26-21 天理大学(関西1位)
大阪・ヤンマースタジアム長居の第1試合は、京都産業大学が関東リーグ戦王者の東海大学に挑んだ。前半は東海大学のペースとなり、セットプレーなどを起点に3トライ。14点のリード奪って折り返した。だが後半は、京都産業大学が粘りのディフェンスを見せ、アタックではモールを起点にトライを重ね、19-24と迫った。
そして、終了間際にはモールで押し込んだ後、テンポの良いパスで試合をリードしたSH髙木城治(3年)のパスを受けたSO奈須貴大(4年)が、相手のギャップを突いてトライ。ゴールも決まり、26-24でノーサイド。京都産業大学は3回戦に続き、ラストプレーで逆転。5シーズン連続の準決勝進出を果たした。

2試合連続の逆転で勝ち上がった京都産業大学-写真提供:JRFU
早稲田大学と天理大学の激闘
第2試合は準々決勝屈指の好カード。昨季準優勝の早稲田大学と、関西王者の天理大学が激突した。試合は予想通りの接戦となる。前半からトライを取り合う展開となり、前半は早稲田大学が19-14とリードした。
後半も一進一退の攻防が続く。24分、SO服部亮太(2年)のパスを受けた日本代表FB(フルバック)矢崎由高(3年)が左中間にトライ。早稲田大学が26-14と突き放した。しかし、29分に天理大学もキャプテンSO上ノ坊駿介(4年)がトライを挙げて5点差に迫る。
だが、その後は早稲田大学が気迫のディフェンスを見せ、ゴールラインを割らせない。結果、そのまま26-21でノーサイドを迎えた。天理大学は昨シーズンに続いて準々決勝で涙を呑む結果となった。

天理大学との激闘を制した早稲田大学/写真提供:JRFU
早稲田大学vs.帝京大学は前回決勝のリベンジマッチ
1月2日、東京・国立競技場で開催される準決勝の第1試合は、早稲田大学vs.帝京大学と対抗戦同士の激突。そして、第2試合は明治大学vs.京都産業大学の東西対決となった。
早稲田大学と帝京大学は、今シーズンすでに3回対戦しており、春季大会では早稲田大学が36-35と接戦を制した。一方で、夏合宿と秋の対抗戦は帝京大学がそれぞれ、35-17、25-20で勝利している。

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