そこに楔を打ち込むのが、岸本のような“流れを変えるプレー”だ。 琉球の外が入らない日(3/22)でも、最後に逆転へ辿り着けたのは、ローが撃ち続ける一方で、岸本が「狙いどころ」を全員に再確認させ、迷いを削ったからだ。

要所で攻守に存在感を見せた岸本(琉球)-Journal-ONE撮影
琉球ゴールデンキングスの勝因その3
さらに、ホグの10リバウンドを“効かせなかった”ことだ。千葉のD.J.ホグは30分超の出場で10得点・10リバウンド。数字だけ見ればインサイドを支配してもおかしくない。
桶谷HCが言う「ツービッグのローテでホグが出た時に我慢できた」というのは、まさにここだ。ホグは3Pが1/7(14.3%)と外は伸びなかったが、リバウンドとフィジカルで千葉の“セカンドチャンス”を生む存在だった。
琉球はその時間帯を「ゼロに抑える」ではなく、「崩れない」ことに徹した。
リバウンド総数は千葉43、琉球47。ここで大崩れしなかったことが、4Qの反撃(22-12)につながった。
琉球ゴールデンキングスの勝因その4
桶谷HCは「外からは、富樫くん以外には打たせても良い。」と割り切った守備戦略が機能したと語った。
データ面でも、千葉の外は5/31(16.1%)と沈まず、渡邊はFG0/8。もちろん、シュートが入らない要因は様々だが、琉球が「誰を最優先で消すか」を明確にし、最後までブレなかったことは、数字に表れた結果として評価できる。

3Pシュートをマークされた富樫(千葉J)-Journal-ONE撮影
勝ち方が“西地区王者モード”に戻ってきた
最後に、桶谷HCと岸本のコメントを重ねたい。
桶谷大ヘッドコーチ
前半戦と違い、最後の最後までどうやってシュートを打つかを考え、我慢してやりきったチームの勝利だ。
決して悪くはなかったのだが、出だしでやられて…さらに追い上げた3Qでまた離されてと。これまでのゴールデンキングスでは、ミスしてもおかしくない試合展開だった。
しかし、ツービッグのローテでホグが出た時に我慢できた。外からは富樫くん以外には打たせても良いとしたチームのディフェンス戦略も機能した。

強い琉球が帰ってきたと話す桶谷HC(琉球)-Journal-ONE撮影
岸本隆一選手
こういう試合は劣勢に立たされても我慢強く、最後に勝てたのはチーム皆がやるべきことをやってくれたから。そこへの感謝の気持ちで、(試合終了直後は)思わずバスケの神様に手を合わせた。これでチームが乗っていけるのではと。
昨年のららアリーナでの戦績(2戦2)は覚えていた。しかし、オールスター明けでみんな必死でやるべきことに集中していた。その結果、チームが一方向に向かったのだと思う。

連勝に手応えを掴んだと笑顔の岸本(琉球)-Journal-ONE撮影
琉球ゴールデンキングスの逆襲に注目
琉球ゴールデンキングスは、外が入らない日でも(3/22)“撃てる場所”まで運び、72本のシュート機会を作り、ローが20本を背負って勝ち筋を繋いだ。
そして岸本が流れを整え、チームが同じ狙いを共有した先に、残り43秒の同点→逆転があった。
昨年の西地区王者が、いよいよ“勝ち方”を取り戻してきた。この勝利は単なる連勝ではない。厳しい試合で勝てた経験が、次の上昇気流を呼び込む合図だ。





















