チームラボプラネッツ|豊洲で“身体ごと没入”する旅へ
チームラボプラネッツ TOKYO DMMは、写真で見たはずの景色を「別物」に変える場所だ。ここは“水に入るミュージアム”として、巨大な作品空間に身体ごと入り、身体で認識し、アートと一体になることを掲げている。 作品は来館者の存在によって変化し、同じ状態は複製されない。 つまり、あなたの一歩が、その瞬間の景色を決める。
チームラボの公式サイトでは、Water・Garden・Athletics Forest・Future Parkといったゾーンに分かれた多感覚体験を紹介している。
二部構成で巡る、チームラボプラネッツの旅へ
Journal-ONEは初めて訪れる方のための“旅×アート”ガイドを寄稿。チームラボプラネッツの魅力を“余すところなく”お届けするため、前後編の二部構成でお届けする。
チームラボプラネッツを紹介する前編となる本稿。ここでは、水・光・空間・身体感覚が交差する没入体験の核心に迫る。
入口からガーデンエリアまで丁寧に辿っていく。そして、初訪問を予定している方が最大限に楽しめるよう、体感のポイントや作品の理解が深まるヒントを織り交ぜながら紹介していく。

「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」豊洲, 東京 ©︎ チームラボ
Entrance Zone|旅の速度を落とす、最初のスイッチ
靴を脱いだら、日常の歩幅を置いていこう。
入口で靴を脱ぎ、荷物を預ける。その所作が、最初の作品だと思っていい。床の硬さ、足裏の温度、反響する足音。派手な演出より先に、身体が空間の輪郭を測り始める。
チームラボプラネッツでは、ここで呼吸を一つ深くする。すると、この先で受け取る光や水の情報量が増える。
初訪問のコツは「最初の数分だけ、スマホをしまう」ことだ。撮る前に、空気を吸って、音を聞いて、足裏で歩幅を決める。チームラボプラネッツの入口は“速度調整”の場でもある。旅の速度が自分の身体に合うと、没入は自然に始まる。
旅の支度|“身体没入”を軽やかにする準備
服装は、体験の解像度を上げるレンズ。
チームラボプラネッツは裸足で進み、水に入る体験が核にある。 旅行者向けの案内でも、水の展示や鏡面の床を想定した装いが勧められている。
初訪問は「濡れてもいい」「動ける」「気兼ねなくしゃがめる」の3点を押さえると、作品の途中で意識が途切れにくい。もちろん、水に入る体験が終わると、そこには無料のタオルが設置されている。ゆっくりと腰かけて濡れた足を拭きながら、それぞれが作品から感じ得たものを心の奥に留め置く。そんな所作ができるのが心憎い。
加えて、チームラボプラネッツには靴を履いての体験があることも忘れてはならない。ヒール・サンダル・下駄が禁止されているエリアがあるため、スニーカーなどの動きやすい靴が必須となる。
そして、スマートフォンは撮影だけの道具ではない必須ツールだ。幾つかの展示では、専用アプリをダウンロードすることで、作品自体に“関わる”ことができる。“撮る”行為以上に、スマートフォンが初回の満足度を押し上げてくれるだろう。

チームラボ《The Infinite Crystal Universe》©チームラボ
Water Area|足裏が先に理解する、没入の入口
水は眺めるものではなく、歩いて知るもの。
“水に入るミュージアム”という言葉が、チームラボプラネッツで腑に落ちる。足首から先が水に触れた瞬間、視覚の支配が少し緩む。水の温度、抵抗、反射、音。小さな要素が重なって、チームラボプラネッツの身体が「いま、ここ」を強く意識する。
坂の上にある光の滝|進むほど、感覚が整う
水音に耳を澄ませると、光が近づく。
暗闇にフットライトが連なる通路。裸足で歩くこの通路は、後に私たちに様々な感情を抱かせてくれる。最初の通路は期待感を膨らませるに十分な演出であった。歩みを進めるにつれて徐々に水音が聞こえ、最初の作品と出会うことになった。
傾斜を水が流れ、暗さの中で光が粒になって動く。歩くたびに水が足にまとわりつき、歩幅が自然に揃っていく。水がテンポを作り、テンポが呼吸を整え、呼吸が視線を整える。
この作品“坂の上にある光の滝”は、四国の山奥にある自然の滝を使った作品が原型になっている。もちろん、自然の滝を眼前にする機会はほぼ無いだろう。流れ落ちる水に宿った光の粒。そのとめどなく流れ落ちる光の粒子に自分が溶け込んでいる感覚に陥った。



















