旅は終わらず、日常の中で続いていく
そして不思議なことに、出口に近づくほど「もう一度来たい」という思いが強くなる。季節が変わればランの香りも変わる。加えて、光の密度、水温も空気も変わる。その結果、訪れる人の気配さえ変わっていく。
チームラボプラネッツは“同じ体験をしに行く場所”ではなく、“別の自分に出会いに行く場所”なのだと思う。
ここで得た一回性は、ただの記念ではなく、自分の中にそっと残る“感受性の種”になる。忙しない毎日の中でも、その種がふと芽を出す瞬間がある。光り方を変えたり、歩幅を変えたり、視界の中心ではなく周辺で世界を見るきっかけになったりする。
だからこそ、この旅は終わりではなく「続き」に近い。
またいつか、別の季節、別の時間、別の自分で、チームラボプラネッツを歩きたくなる。あの光と水と香りがつくる、唯一無二の“今日だけの宇宙”に出会うために。
チームラボプラネッツは、旅を終える場所ではない。日常の見え方をひそかに変えてくれる入口なのだ。

「チームラボプラネッツ TOKYO DMM.com」豊洲, 東京 ©︎ チームラボ
前後編と合わせ完成する“今日だけの宇宙”
チームラボプラネッツの前後編は、体験の入口と出口をつなぐ“ひとつの物語”として読める。
もし、この記事を後編から読みはじめた方がいれば、ぜひ前編もあわせて読んでみてほしい。
チームラボプラネッツの体験は、入口で靴を脱ぐ瞬間から始まる。そして、水・光・香り・身体の認識が変化していく連続の旅だ。前編で紹介した没入の“起点”を是非、知って欲しい。そうすることで、この後編で描いた体験の“広がり”が、さらに鮮明に腑に落ちるはずだ。
チームラボプラネッツは、この記事を読み終えた後から始まる“日常の見え方の変化”まで含めて、ひとつの旅になる。前後編あわせて、あなた自身の“ひとつの宇宙”をつくりあげる手がかりになれば嬉しい。>>>前編はこちら
次回、世界が“どうつくられているのか”へ踏み込む特別インタビュー公開へ
そして――ここからさらに旅は続く。Journal-ONE では、チームラボのコミュニケーションディレクターである工藤岳さんへの独占インタビューを近日公開予定だ。
チームラボプラネッツを含むチームラボの体験型アート。これはどのような思想から生まれたのか。そこでは、なぜ“身体で理解する”という構造が貫かれているのか。
作品が「鑑賞するもの」ではなく「共に世界をつくるもの」へと進化した背景とは何か。
工藤さんの言葉は、チームラボプラネッツという体験を “外側から理解する” 唯一無二の手がかり になるだろう。
本記事で得た感覚が、インタビューを読むことで“概念として腑に落ちる”。――そんな特別な続編になる。




















