2026年春、私たちは「本物の絶景」に出会う。しまなみ海道・今治で綴る、一生モノの卒業旅行
「遠くへ行くこと」は旅のステータスの1つだった。けれど2026年、感度の高い若者やカップルが選び取るのは、自らの五感を震わせる「体験の濃度」ではないだろうか。そして今、最も輝きを放っている、瀬戸内という名の巨大なプライベート・リゾート、しまなみ海道に注目したい。
特に愛媛県今治市を起点とするこのルートは、単なる観光地の枠をとうに超えている。そこにあるのは、風と自分が一体化する高揚感、さらに歴史とモダンが交差する知的な興奮。卒業という人生の節目に、「これを選んで正解だった!」と確信できる新しいスタンダードが、ここには揃っている。
「スポーツを旅にする」という、知的なライフスタイルの提案
世の中には二種類の旅がある。ただ受動的に景色を眺めるだけの旅と、自らの鼓動を感じながら風景を勝ち取りにいく旅。しまなみ海道におけるサイクリングは、間違いなく後者の極致。
最新のE-bike(電動アシスト自転車)は、もはや「スポーツ」という言葉から過酷さを取り除き、純粋な快楽だけを抽出した。今治から大島へと続く来島海峡大橋の上、海抜60メートルを飛ぶように走る体験は、都会の喧騒では決して味わえない最高の解放。これこそが、地方の豊かさをエンターテインメントに昇華させた、スポーツツーリズムのひとつの形ではないだろうか。
知的好奇心を満たす「拠点」としての今治
旅の質を左右するのは、いつだって「起点」の選び方。四国と本州を繋ぐ今治は、サイクリストの聖地であると同時に、村上海賊という誇り高き海の覇者の記憶を宿す場所でもある。この歴史の厚みが、カップルや友人と語らう夜に深い余韻を与えてくれる。
隈研吾が自然にひれ伏した、亀老山という名の魔法
「良い場所」を知る基準の一つに、建築家・隈研吾氏の名を挙げないわけにはいかない。大島にある亀老山(きろうさん)展望公園は、彼が「建築を消す」ことに腐心した最高傑作の一つだ。山に穴を掘り、展望台そのものを隠すという逆転の発想。その先に現れる360度のパノラマは、まるで瀬戸内の神々が用意した特等席のようである。
夕暮れ時、黄金色に溶けていく多島美を眺めていると、SNSの通知に追われる日常がいかに些末なものか、嫌でも気づかされる。この沈黙を共有できる相手と過ごす時間こそが、旅の真の目的ではないだろうか。卒業旅行で訪れた二人にとって、この景色は一生の宝物になるハズだ。

道後と父母ヶ浜。越境する旅がもたらす「感性のアップデート」
今治で風を切り、村上海賊の知略に触れた後は、日本最古の湯・道後温泉へと駒を進めるのが定石。蜷川実花氏のアートが彩る飛鳥乃湯泉で、伝統と現代の鮮やかな衝突を肌で感じる。歴史を重んじつつも、新しい感性を恐れない。この地域の姿勢こそが、地方創生のロールモデルなのかもしれない。
そして旅のクライマックスは、県境を越えて香川県・父母ヶ浜へ。潮が引いた砂浜に現れる「鏡面世界」は、ただの写真映えという言葉では片付けられない、宇宙的な静寂を纏っている。空と海、そして自分たちが一体となる瞬間、旅は完成する。
なぜ「今治ルート」が120%遊び尽くせると断言できるのか
移動効率、食の鮮度、そして物語性。そのすべてが一本の線で繋がったとき、旅は単なるレジャーから「人生の糧」へと変わる。地方自治体が守り続けてきた風景に、私たちが新しい感性で飛び込んでいく。その幸福な共犯関係が、この瀬戸内には完成している。
さあ、計画を書き換える準備はできただろうか
情報だけならネットに溢れている。しかし、現地でしか味わえない潮の香りと、ペダルを漕ぎ終えた後の心地よい疲労感、そして大切な人と見上げる夕日の価値は、誰にも奪うことはできない。
失敗したくない卒業旅行やカップル旅のための、完璧な足取り。具体的なタイムスケジュールや、絶対に外さない宿の選択肢まで、そのすべてを凝縮した攻略ガイドをここに用意した。この春、あなたはどの景色の中に立っているだろうか。
編集後記:アスリートの情熱と、私たちの優雅な休日
以前、私たちは女子ソフトボール界のトップアスリートが、己の脚力だけでこのしまなみ海道を走破する姿を追いかけたことがある。彼女たちが一漕ぎごとに見せた気迫と、橋の上で風を切り裂くストイックな美しさは、今も本誌の語り草だ。
けれど、安心してほしい。私たちが今回提案したのは、そんな彼女たちの「情熱」を、最新のE-bikeという魔法で「優雅な休日」へと書き換えたプランだ。アスリートが見たあの圧倒的な青、心震える多島美。それを、私たちは汗ひとつかかずに享受していいのだ。
挑戦者の視点と、旅人の悦楽。その両方が交差する場所だからこそ、しまなみは面白い。彼女たちが駆け抜けた「情熱の記録」と、あなたが辿るべき「洗練された攻略法」。その全貌を、ぜひ以下のリンクから確かめてみてほしい。瀬戸内は、どんな歩幅の訪問者も、等しく優しく受け入れてくれるハズだ。
















