宮崎キャンプが生んだ熱気と順調な調整
サポートメンバーは、今年の宮崎キャンプでも侍ジャパンを支える“影の代表”として重要な役割を担っていた。
2月中旬とは思えないほど日中は20℃近くまで気温が上がる南国・宮崎。柔らかな陽光がグラウンドを包み込む宮崎は、例年以上に選手たちの調整を後押ししていた。
ひなたサンマリンスタジアム周辺には早朝から多くのファンが列を作る。地元の人々はもちろん、全国各地から駆けつけた野球ファンが侍ジャパンの姿を一目見ようと詰めかけた。
WBC連覇への期待が3年前を上回る勢いで高まる中、宮崎キャンプは熱気に満ちていた。

ソフトバンクとの壮行試合は超満員に-Journal-ONE撮影
ダルビッシュ有がもたらした緊張感と支柱としての存在感
ただし、宮崎には大谷翔平、山本由伸、村上宗隆といったMLB組の姿はなかった。
彼らは合流時期の関係で宮崎には帯同しなかったが、それでも球場の空気が引き締まっていたのは、侍ジャパンの象徴とも言える存在──ダルビッシュ有──がいたからだ。
右肘手術の影響で今季は登板できない。しかし、アドバイザーとしてフル帯同したダルビッシュ。アップの時間、キャッチボールの合間、ブルペン脇、移動の瞬間に至るまで常に選手のそばに立ち、静かに寄り添っていた。
多くの投手が時間を見つけてはダルビッシュに話しかけ、国際球の感覚や調整法について耳を傾ける姿があった。その光景は、まさに“精神的支柱”という言葉がふさわしかった。

大勢(巨人)と談笑するダルビッシュ-Journal-ONE撮影
MLB組の合流で高まる期待
2月22日、壮行試合のタイミングで菅野智之(コロラド・ロッキーズ)と菊池雄星(ロサンゼルス・エンゼルス)がチームに合流した。
MLB組としては最速の合流。これにより、宮崎に集まったファンのボルテージは一気に最高潮へ。温暖な気候、ダルビッシュの存在、そしてMLB組の合流が重なり、侍ジャパンの調整は順調そのものだった。

侍ジャパン 菅野は精力的に練習メニューをこなした-Journal-ONE撮影
サポートメンバーとは何か
サポートメンバーとは、WBC本戦には出場しない。しかし、侍ジャパンのユニフォームを着て練習や壮行試合に参加する選手たちのことだ。
MLB組の不在で不足するポジションを補い、実戦形式の調整を可能にする“影の代表”。宮崎キャンプにも帯同し、登録メンバーと同じメニューをこなしながら、チームの完成度を高める役割を担う。
特に今回は、MLB組の合流遅れや故障者の辞退、追加招集によるメンバー変動が重なり、例年以上にサポートメンバーの重要度が増している。

サポートメンバーながら壮行試合に糸川(西武)も登板-Journal-ONE撮影
サポートメンバー一覧(2026年2月時点)
宮崎組
• 仲田 慶介(埼玉西武ライオンズ)
• 糸川 亮太(埼玉西武ライオンズ)
• 石垣 勝海(千葉ロッテマリーンズ)
• 佐藤 柳之介(広島東洋カープ)
• 湯浅 大(読売ジャイアンツ)
• 篠原 響(埼玉西武ライオンズ)
宮崎 & 名古屋
• 中山 礼都(読売ジャイアンツ)
名古屋組
• 隅田 知一郎(埼玉西武ライオンズ)※のちに代表入り
• 松本 健吾(東京ヤクルトスワローズ)
• 石上 泰輝(横浜DeNAベイスターズ)
• 佐々木 泰(広島東洋カープ)
• 山本 大斗(千葉ロッテマリーンズ)
大阪組
• 仲地 礼亜(中日ドラゴンズ)
• 根尾 昂(中日ドラゴンズ)
• 金丸 夢斗(中日ドラゴンズ)
サポートメンバーの役割
最大の役割は、MLB組が不在の期間に実戦の枠を埋めることだ。特に投手陣は、山本由伸・菊池雄星・松井裕樹(辞退)ら主力が合流前のため、ブルペンや実戦で投げる投手が不足する。
野手も同様で、外野や内野の守備位置が埋まらないケースが出る。
また、井端監督が掲げる「基本の徹底とスピード感のある野球」を実現するための練習。この重要な作業も、登録メンバーだけでは人数が足りないのだ。
そのため、サポートメンバーは守備シフト、バントシフト、走塁練習、投内連携など、細かい戦術練習の相手として不可欠。加えて、壮行試合では、様々な打順や守備を試すため、彼らが適宜代役を担う。



















