サポートメンバーに選ばれるのは、将来の侍ジャパン候補と目される若手が多い。世界レベルのスピード感、MLB組の技術、侍ジャパンの練習文化を間近で体感できることは、彼らにとって大きな財産となるはずだ。

サポートメンバーとして調整する中山(巨人)-Journal-ONE撮影
サポートメンバーから本戦へ──隅田知一郎の昇格
今回の大会では、サポートメンバーとして登録されていた西武の左腕・隅田知一郎。しかし、阪神・石井大智の負傷離脱に伴い正式メンバーへ昇格した。
隅田は西武の先発ローテを支える左腕だ。150キロ前後のストレートとキレのあるチェンジアップを武器とする。昨季はチームの柱としてフル回転し、自身初となる二桁勝利を挙げて期待に応えた。
さらに、プレミア12での登板経験があり、国際大会特有のボールの違いやストライクゾーンの傾向をすでに体感している。
当初は名古屋組での参加だった隅田。しかし、急遽合流した宮崎キャンプでは、MLB組不在の投手陣を支え、実戦形式の練習でテンポを作った。
そして、隅田は福岡ソフトバンクホークスとの壮行試合でも登板。緩急を駆使したテンポ良い投球で好投し、観客たちから拍手を浴びた。

サポートメンバーから正式メンバーとなった隅田(西武)-Journal-ONE撮影
“影の代表”が支える侍ジャパンの強さ
当然、サポートメンバーも侍ジャパンのユニフォームを着てプレーする。しかし、WBC本戦には出場できない。本戦が始まれば、彼らの名前がメディアに登場する機会はほとんどなくなる。
しかし、侍ジャパンが連覇を果たしたとき、その勝利の裏側には確実に彼らの存在がある。
侍ジャパンの強さの源泉は競争だ。登録メンバーはもちろん、サポートメンバーも含めた全員が日の丸を背負う覚悟でプレーする。その緊張感が、チーム全体のレベルを押し上げる。

サポートメンバーの石垣(ロッテ)は途中出場で活躍-Journal-ONE撮影
連覇の先にあるもの──“影の代表”への敬意
侍ジャパンが再び世界一に輝いたとき、スポットライトが当たるのは登録メンバーだ。しかし、その舞台裏には、確かにサポートメンバーの献身なくしては成り立たたないはずだ。
WBCは登録30名だけで戦う大会ではない。“影の代表”とも言えるサポートメンバーの存在。それがあってこそ、侍ジャパンは世界一を狙える。
宮崎での熱狂を経て、いよいよNPB各球団とのオープン戦が始まる。その裏側で、静かに、しかし確かに侍ジャパンを支える選手たちがいる。私たちはそれを忘れてはならない。


















