レッドファルコンズが迎える、待望のホーム開幕戦がいよいよ掛川で開催される。
JDリーグ前半戦が終了
交流戦で流れが変わる
JDリーグの2026レギュラーシーズンは、5月末で折り返し地点を迎える。毎年この時期は、シーズン全体の趨勢が徐々に見え始める重要なタイミングだ。加えて、各チームにとって今後の浮沈を占う節目でもある。
JDリーグは、全16チームが東地区と西地区に分かれて戦っている。そして現在、同地区全チームが2度の対決を終えた。ファンも、各チームの戦力差や特徴がある程度明確になってきただろう。ここから、順位争いが徐々に輪郭を帯びてくる状況となる。
そしていよいよ、東西地区同士が対戦する“交流戦シリーズ”へと突入する。その結果、これまで対戦のなかったチーム同士の戦いが始まり、勢力図が大きく変わる可能性もある。まさにリーグ全体が新たなフェーズに入る局面である。
レッドファルコンズ 異例の日程と健闘の要因
一方、シーズン前半戦を終えようとしているこの時期に、今シーズン初めてホームゲームでの試合に臨むチームがある。通常であれば開幕から数節でホーム開催が組まれる中、極めて異例のケースだと言える。
そのチームは、NECプラットフォームズ レッドファルコンズ。静岡県掛川市を本拠地とする、このチームだけがなぜかこれまで一度も地元ファンの前でプレーをすることが叶っていない。
ファンの応援を背にプレーする機会がないまま、シーズンを戦い抜いてきたことは選手たちにとっても特別な意味を持つ。
いわゆる“死のロード”ともいえる日程で前半戦を戦ったレッドファルコンズ。しかし、このようなスケジュールにおいても6勝8敗、東地区5位と健闘を見せている。移動や環境面での不利を抱えながらも、大きく崩れることなく戦い抜いてきた点は高く評価できる。

”死のロード”を笑顔で乗り切った選手たち‐Journal-ONE撮影
長井美侑が語るレッドファルコンズの強み
いよいよ、5月最後の土日。地元・掛川市で開催される“ホーム開幕戦”を前に、レッドファルコンズの長井美侑キャプテンはこう語った。いよいよ迎える初の地元開催に対する期待と責任が、その表情からもにじみ出ている。
「うちのチームは、ディフェンスでの粘りが身上。相手に得点を与えないよう、バッテリーを中心にロースコアの接戦に持ち込めている。」と、これまでの戦いを振り返る。
その言葉からは、守備を軸に勝機を見出すチーム哲学が明確に伝わってくる。

攻守にチームをけん引する長井美侑主将-Journal-ONE撮影
レッドファルコンズを支える投手陣と守備力
山本すみれ、大塲亜莉菜と左右のエースを中心に、リーグ屈指の堅い守備で相手打線を抑え込む。両投手の安定感はもちろん、バックを守る野手陣の集中力と連携も際立っている。
ここまで14試合中、6試合が1点差ゲームとなっていることが、長井キャプテンが話す“粘り強さ”の証明だ。僅差の展開を勝負どころで耐え抜く力は、終盤戦に向けて大きな武器になる。

右腕エースの山本すみれ(右)と長井主将-Journal-ONE撮影
レッドファルコンズ 攻撃の鍵を握る上位打線
「決して打てるチームではない。」と話す長井キャプテンだが、3番を打つ今年は自身の打撃も好調だ。
その要因を聞くと、「前を打つ、1番の木村(友奏)、2番の辻野(こころ)が好調であることが大きい。」と話す。つなぎの意識が徹底されている点も見逃せない。
攻撃型核弾頭・木村友奏
昨シーズンから1番に定着。4本塁打12打点とブレイクした木村友奏は、“一発の打てる1番打者”として各チームが警戒する選手だ。
今シーズン、ここまで1本塁打ではあるが、四死球数は二桁を越え、1番打者としての役割を十分に果たしている。出塁能力の高さが攻撃全体にリズムを生んでいる。

昨年1番打者としてブレイクした木村友奏-Journal-ONE撮影
攻撃の起点に成長・辻野こころ
加えて、今シーズンここまで好調なのが2番の辻野こころだ。昨シーズンも開幕2番で迎えた辻野だったが、その後打線の組み換えで3番や6番などいわゆる“走者を還す”役割に配置転換。その結果、打率、打点と共にチームの勝利に貢献できる結果を残せなかった。













