侍ジャパン大学日本代表 初の大学世界一の座をかけて
侍ジャパン大学日本代表が、いよいよ初の国際大会初戦に臨む。
7月11日から15日まで台湾・台中で開催される“ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ(以下、WCBC)”。日本、アメリカ、チャイニーズ・タイペイを中心に創設された大学野球の国際大会だ。
今回は招待チームとして韓国を加え4チームで大学野球世界一の座を争うWCBC。その初戦は7月11日(土)、日本時間の19:30からチャイニーズ・タイペイとの一戦を迎える。
この記念すべき開幕投手に指名されているのは、青山学院大学の鈴木泰成(4年・東海大菅生)だ。鈴木は、侍ジャパン大学日本代表に合宿でも、ENEOSとの練習試合で先発。予定の3回を1安打無四球、4奪三振の好投で、「世代のエース」と称した鈴木英之監督の期待に見事応えて見せた。

初戦に先発予定の鈴木泰成(青山学院大)-Journal-ONE撮影
台湾戦勝利にポイントとなる打撃陣
台湾戦での勝利はもちろん、短期決戦では打線の爆発がカギ。
侍ジャパン大学日本代表の主将、正捕手と、二つの重責を担うのは、青山学院大学の渡部海(4年・智辯学園)。その役割分担を考慮し、「クリンナップは免除」する方針を示していた鈴木監督。
その結果、ENEOSと東芝の壮行試合では、3番に東日本国際大学の黒田義信(4年・九州国際大付)を起用。続く、4番に大阪商業大学の春山陽登(4年・敦賀気比高)、5番には法政大学の2年生・井上和輝(駿台甲府高)を起用した。
「今日の試合でもヒットは出ているが、繋がりがもう少し。渡部は調子が良いし、ここ一番の集中力はやはり4番としての力がある」。
東芝戦を終えた直後の会見で、鈴木英之監督はこう切り出した。そして、一度固定したクリンナップを「前言撤回」としながら、打線のてこ入れを示唆。
その結果、「主将に捕手に、4番となるとしんどいだろうが…」と、渡部を労った鈴木監督。それでも、打線の繋がりを重視し、渡部の4番起用に触れた。

4番起用が濃厚な渡部海(青山学院大)-Journal-ONE撮影
得点力強化か鉄壁内野陣の形成か?
自慢の投手陣をサポートするのは、得点力が守備力か。この選択についても、鈴木監督は難しい起用法について話を続けた。
東芝戦では終盤に守りのミスが出て、追加点を許した。これについては、「不慣れなポジションを、掛け持ちしている状況もある。」と話した鈴木監督。
特に、上位打線に固定している亜細亜大学の山里宝(4年・神戸国際大附高)は、東芝戦でサードを守った。その結果、本業のショートとは異なるポジションで見せた守りのほころびが失点に繋がった。
「ひとつのミスが勝敗を分ける。それでも、好調の選手が複数ポジションにいるため起用に悩むところ。」と、得点力と手堅いディフェンス。どちらに舵を切るかは、当日の調子によっての判断となるだろう。

攻守の要として山里宝(亜細亜大)は貴重な存在-Journal-ONE撮影
左右、好不調で多彩な打順を組める利点
それでも、國學院大学でセカンドを守る赤堀颯(4年・聖光学院高)は、大きめのグラブを手に一塁守備を無難でこなした。これにより、左打者の井上、右打者の赤堀と、対戦投手に応じた選択肢が増えたことは朗報だ。
また、セカンドのポジションは、東芝戦で機動力と好守にアピールした中京大学の鈴木湧陽(3年・松商学園高)。さらには、走攻守、三拍子そろった明治大学の岡田啓吾(4年・前橋育英高)も好調を維持している。加えて、慶応義塾大学の今津慶介(4年・旭川東高)も、長打が打てる俊足二塁手として評価が高い。
同じく慶応義塾大学の林純司(3年・報徳学園高)も、ショートもセカンドもできる名手。東芝戦でも一発を放った打撃をベンチに置いておくのも勿体ない。

國學院大の二塁手・赤堀颯は一塁を守る-Journal-ONE撮影
侍ジャパン大学日本代表の勝利の方程式は確立
侍ジャパン大学日本代表がリードを守り、終盤まで試合を展開できれば。
後ろには、 富士大学の角田楓斗(4年・東奥義塾高)、仙台大学の大城海翔(3年・滋賀学園高)が控える。初見でその球筋を見極めることが難しい左右の特徴ある投手たちから点を奪うのは、他国の強打者たちでも難しいだろう。














