侍ジャパン大学日本代表 新たな活躍の場へ
侍ジャパン大学日本代表が、国際大会の記念すべき第1回目に出場する。7月11日から15日まで台湾・台中で開催される“ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ(以下、WCBC)”だ。
この大会は、日本、アメリカ、チャイニーズ・タイペイを中心に創設された大学野球の国際大会。今回は招待チームとして韓国を加え4チームで大学野球世界一の座を争う。全国から選抜された精鋭たちが、侍ジャパンのユニフォームをまとい、初代王者を目指して世界へ挑むのだ。

新たな国際大会に挑む侍ジャパン大学日本代表-Journal-ONE撮影
大学野球のトップ選手が集結
侍ジャパン大学日本代表は、全国の大学野球リーグから選抜された精鋭28人で編成された。
主将を務めるのは、昨春の大学野球選手権と明治神宮大会を制した青山学院大学の捕手・渡部海(4年・智辯学園)。投手陣には大学野球選手権でMVPを獲得した関西大学の米沢友翔(4年・金沢)を筆頭に、同準優勝に導いた慶應義塾大学の渡辺和大(4年・高松商)。さらには、MAX155km/hを誇る本格派右腕・東北福祉大学の猪俣駿太(4年・明秀日立)らも参加。一方、野手陣も各大学リーグを代表する選手たちが集結した。
大学野球は、毎年NPBドラフトに多くの選手を輩出している。その一方で、日米大学野球選手権などを通じ、国際経験を積む場としても重要な役割を果たしている。こうした中、大学世代のトップ選手が国・地域の代表として戦うWCBCの創出。この大会は、日本球界全体やファンにとっても非常に楽しみな取り組みとして期待される。

主将に任命された青山学院大の渡部-Journal-ONE撮影
大学屈指の実力を発揮した選手たち
侍ジャパン大学日本代表のエース・鈴木泰成が圧巻投球
侍ジャパン大学日本代表は、7月2日から7日まで神奈川県平塚市で直前合宿を実施。梅雨本番を迎えたこの時期、雨の影響で一部練習に制限を余儀なくされた。しかし、選手たちはコミュニケーションを深めるとともに、随所に高い能力を見せくれた。
特に社会人野球の強豪であるENEOS、東芝と行った練習試合。ここでもやはり、注目すべき選手が活躍を見せた。
まずは、鈴木英之監督が「間違いなく、この日本代表のエース」と称する青山学院大学の鈴木泰成(4年・東海大菅生)。このチームの初陣マウンドを託された鈴木は、ENEOSの強力打線を相手に圧巻の投球を見せた。
直球は、自己最速となる155km/hを計測し、多彩な変化球の制球も抜群。予定の3回を1安打無四球、4奪三振の好投で予定通りの“開幕投手”指名に見事な結果で応えて見せた。

世代の絶対的なエース・鈴木(青山学院大)-Journal-ONE撮影
韓国戦先発予定の渡辺和大も順調な仕上がり
続く東芝との練習試合で期待通りの好投を見せたのは、こちらも大学球界屈指の左腕だった。
まずは、先発した左腕・渡辺。東京六大学リーグ、全日本選手権での好投と同様、MAX147km/hの速球にキレがあった。加えて、得意のツーシームとチェンジアップを要所で織り交ぜ、予定した3回で5つの三振を奪い、東芝打線を無得点に抑え込んだ。
続いて登板した、米沢も直球は最速147km/hを記録。関西大学を72年ぶりの頂点に導いた日本選手権での連投。その影響もなく、2回を無失点に抑えて鈴木監督を安心させた。
渡辺の状態について、「大学選手権の活躍があったので、(体調面で)心配をしていたが素晴らしい投球だった。真っすぐも変化球も良かった。」と手放しで好投を称えた鈴木監督。渡辺には、既に韓国との第2戦に先発することを伝えていると明かした。
「初戦の鈴木泰、第2戦の渡辺と、“この日”と決めた登板にしっかりと調整できるのが素晴らしい。」と左右のエースに期待を寄せる。

慶應義塾大の渡辺は第2戦目・韓国戦に先発する‐Journal-ONE撮影
選手権MVPの米沢も復調に手応え
また、東芝戦で2回無失点と好投した米沢については、「同じく大学選手権からの回復途中で、まだ絶好調といった様子ではなかった。」と振り返る。それでも、「いいボールが何球かあって、それは米沢自身も納得したボールと話していた。」と続けた。














