佐々木隆成が日本代表の勝利に大きく貢献。中国撃破とFIBAワールドカップアジア予選2次ラウンド進出を決めた。
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7月3日、中国遼寧省の瀋陽でFIBAワールドカップアジア予選・Window3の日本対中国が行われ、世界ランク22位の日本がホームの中国(同26位)を92-73と完勝に近い内容で制した。
両軍最多の27得点を挙げたジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)、同16得点の渡邊雄太(千葉ジェッツ)を筆頭に多くの選手が日本代表の勝利に寄与し、2月のWindow2で最大15点差から挽回され破れた相手に対して、会心の勝利を収めた。
その中で、ベテランポイントガードの佐々木隆成(三遠ネオフェニックス)の躍動ぶりも際立った。

Window3 日本vs中国の一戦@FIBA
佐々木隆成が中国を切り裂いた13得点 日本代表は92-73で快勝
スピードで流れを変えた佐々木隆成
ベンチからの出場となった30歳は第1クォーターの残り4分強の場面で、先発の斎藤拓実と交代でコートに入ると、気負った様子もなく最初からスピード感のあるドリブルでコートを疾駆し、中国のディフェンスをかきまわしつつ日本のやりたい早い展開のオフェンスを指揮した。
佐々木はまた、自身による得点においても相手にとっての脅威となった。「僕の得意なプレーでもありますし、チームに求めらていること」だと話していたペイント内への侵入からのレイアップを決めれば、3Pも3本の試投のうち2本を沈め、13得点をマークした。
会場の遼寧体育館は、用意された統一のTシャツをまとった中国のファンによって真っ赤に染まり、彼らの熱心な声援によって予想されていた通り、圧倒的な敵地の空気が日本代表に圧をかけていた。
しかし日本の選手たちはたくましく、淡々かつ粛々と自分たちのすべき仕事をこなした。序盤こそ中国が優勢で日本は最大7点のリードこそ許したものの、そこから日本は徐々にペースを掴んでいき試合の主導権を試合の大半において握り続けた。

中国戦で活躍した佐々木隆成(代表合宿にて)-永塚和志撮影
佐々木隆成の連続得点が中国ファンを静まらせた
日本の選手に対して時にブーイングなどで敵意に近いものを向けてきていた中国の観客も、日本が点差を広げるにつれて徐々に熱量を保つのが難しくなっていった。後半に佐々木がバスケットカウントとなるレイアップと3Pを立て続けに決めると、観客席から絶えず聞こえていた中国ファンの声量は小さくなっていった。
そうした会場の空気の変遷について試合後の佐々木は「プレー中は集中していてあんまり外の声は聞こえなくなっちゃう」としながらも、「そうなっていたならちょっと嬉しいというか、気持ちいいなとは思います」とほくそ笑んだ。

圧倒的な地元・中国の応援@FIBA
桶谷HCも高評価 日本の攻撃を変えたペイントアタック
日本代表の桶谷大ヘッドコーチも「なかなかペイントに侵入できずに外のシュートを打っちゃっていたので、(佐々木が入ってから)良いペイントタッチがあって中国のディフェンスが混乱し始めたんじゃないか」と、佐々木のプレーぶりに高評価を与えた。
佐々木隆成を襲ったアキレス腱断裂 代表復帰までの長い道のり
佐々木隆成は、必ずしもエリートコースのバスケットボールキャリアを歩んできたわけではない。だが徐々に実力を蓄え、三遠で正PGとしてチームを優勝をうかがえるほどの地位にまで押し上げてきた。日本代表には2024年に28歳にして初めて招集。パリオリンピックのメンバー争いをした。
ところが、2025年5月のBリーグプレーオフ・セミファイナルの試合中だった。佐々木は左足のアキレス腱断裂という重症を負った。懸命のリハビリで2026年の12月には1度、復帰を果たす。しかし、すぐに右のハムストリングスの肉離れを引き起こし再び、欠場が続いた。
「ケガをした時には代表のことはあまり考えられなかったどころか、戻れるかもわからなかった」
6月に1年半ぶりの代表招集を果たした佐々木は、そのように話した。大けがをした者にとって再びコートに戻れるのか。加えて、従前の自身を再現できるのか。こういった不安を頭から振り払うことなで容易なはずもない。それでも「代表はトップレベルのカテゴリー。そこにはずっと行きたいという気持ちはあった。」と佐々木。脳裏のどこかに常に日の丸のジャージーのことがあったことをほのめかしてもいる。

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遼寧体育館
- 成田国際空港 ‐ 飛行機(約195分)- 瀋陽桃仙国際空港 - 瀋陽地下鉄2号線(約25分)- 奥体中心駅 - 徒歩約7分
- 取材・文:
- 永塚 和志( 日本 )













