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大学ラグビー 春の東西を制した早稲田大学と京都産業大学-斉藤健仁撮影
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大学ラグビーの春シーズンを締めくくる東西の春季大会が終了した。関東では早稲田大学が初の春王者となり、関西では京都産業大学が2年ぶりの優勝を達成。秋のリーグ戦、そして大学選手権へ向けた現在地を振り返る。

大学ラグビー春季大会関東編|早稲田大学が初の春王者に

東は15回目の『関東大学ラグビー春季交流大会』で、強豪が揃ったAグループ。大学選手権準優勝の早稲田大学(昨季関東対抗戦2位)が、5戦全勝で優勝。初めて「春の王者」に輝いた。

早稲田大学の10番を務めるSO服部。今年3年生となった。よりチームをドライブしたい

早稲田大学の10番を務めるSO服部。今年3年生となった。よりチームをドライブしたい

大学ラグビー関東王座を懸けた早明戦

関東大学春季交流大会は、関東大学対抗戦Aグループの8校と、関東大学リーグ戦の1部8校が出場。加えて、それぞれの下部リーグに当たる対抗戦Bグループ、リーグ戦2部の1位のチーム。計18校が参加した。昨秋の成績に応じて3つのグループに分けて、総当たり戦で各大学5試合を行い、優勝を争った。

【Aグループ】(各リーグ上位3校)

・対抗戦:明治大学、筑波大学、早稲田大学

・リーグ戦:東海大学、東洋大学、関東学院大学

【Bグループ】(各リーグ4~6位の3校)

・対抗戦:帝京大学、慶應義塾大学、日本体育大学

・リーグ戦:流通経済大学、立正大学、法政大学

【Cグループ】(各リーグ7・8位と下部リーグの上位1校)

・対抗戦:青山学院大学、立教大学、武蔵大学

・リーグ戦:日本大学、専修大学、大東文化大学

Aグループ最多の11回の優勝を誇る帝京大学は、昨季4位で今大会はBグループに回った。そのため、今年のAグループは対抗戦のライバル同士に注目が集まる。昨季の大学選手権で優勝した明治大学と、準優勝の早稲田大学。そのいずれかが優勝すると予想されていた。

ともに全勝で迎えた春の『早明戦』は、6月7日に初めて九州で開催された。会場は、福岡の『ミクニワールドスタジアム北九州』だ。結果は、早稲田大学が昨季・大学日本一の明治大学を接戦の末に28-24で勝利。昨秋の対抗戦と、1月の大学選手権決勝のリベンジを果たした。

そして、6月21日の最終戦も早稲田大学が関東学院大学(昨季リーグ戦3位)を61-14で下した。その結果、5戦全勝となり初の春の王者に輝いた。明治大学も早稲田大学に敗れたものの、他の4試合に勝利して2位に。ついで、3位は筑波大学(3勝2敗)、4位は東海大学(2勝3敗)。そして、5位は東洋大学(1勝4敗)、6位は関東学院大学(0勝5敗)となった。

明治大学が最終戦で筑波大学に勝利し2位をキープ。昨秋のリベンジを達成‐斉藤健仁撮影

明治大学が最終戦で筑波大学に勝利し2位をキープ。昨秋のリベンジを達成‐斉藤健仁撮影

対抗戦勢が示した秋への手応え

大学ラグビー東の春季大会は、早稲田大学が初優勝を果たした。しかし、6月14日に行われた帝京大学との練習試合では32-33と敗れた。

キャプテンのHO(フッカー)清水健伸(4年)は「アタッキングマインドでやったが、それ以上に帝京大学さんが規律や、良いアタックといった強みを出してスコアされた。スクラムでやられたが、まだまだ伸びシロはあるので楽しみ。自分たちのコントロールが効くところで勝負し、モノにしていきたい。また、プレッシャーの中で取り切ることも、チャンピオンになるためには必要なことだと思うし、チャレンジャーとしての伸びシロだと思う。」と先を見据えた。

また、早明戦には敗れたが、最終戦で昨秋の対抗戦で敗れた筑波大学に、28-17で勝利した明治大学の副将NO8(ナンバーエイト)藤井達哉(4年)は秋に向けて、「FW(フォワード)のセットプレーをもっと安定させたい。個人としてもNO8として突破力が求められているので、チームで一番身体を張っていきたい。」と語気を強めた。

昨季の対抗戦では2位と躍進した筑波大学。例年通り、中軸の4年生の多くが教育実習に行くため、春はベストメンバーを組めなかった。自身も高校に教育実習に赴いたというキャプテンPR(プロップ)/LO(ロック)白丸智乃祐(4年)は「春を通して、接点や泥臭く動くという筑波大学の根幹の部分をやり切れたことが良かった。」と前を向いた。

昨季は対抗戦で2位の筑波大学。真ん中は今季から本格的に1番に転向した白丸主将

昨季は対抗戦で2位の筑波大学。真ん中は今季から本格的に1番に転向した白丸主将‐斉藤健仁撮影

リーグ戦勢も存在感を示した春シーズン

なお、昨季のリーグ戦王者の東海大学は4位となったが、早稲田大学(●42-59)、明治大学(●27-45)と善戦しており、力のあるところを見せた。リーグ戦2位の東洋大学は1年生のNO8ブルースネオル・ロケティ、SO(スタンドオフ)永吉天馬ら1年生を積極的に起用し、若手に経験を積ませた春シーズンになったと言えよう。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス
早稲田大学上井草グラウンド/京都産業大学神山球技場
  • 東海道新幹線 東京駅 - 中央線快速(22分)- 荻窪駅 - 西武バス(9分)- 井草中学校停留所 - 徒歩(5分)
  • 東海道新幹線 京都駅 - 京都地下鉄烏丸線(13分)- 北大路 - 京都市交通バス(17分)- 京都産大前停留所 - 徒歩3分
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
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