明治大学ラグビー部が新体制で挑む春シーズン。初戦を勝利で飾り、連覇へ向けて確かな一歩を踏み出した。
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王者・明治大学ラグビー部、連覇へ挑む新シーズンが始動
昨シーズンは終盤から調子を上げた、明治大学ラグビー部。関東大学ラグビー対抗戦の最終戦となる『早明戦』に勝利して優勝を果たした。
その勢いのまま、全国大学ラグビー選手権の決勝でも再び早稲田大学と対決。22-10で下し、7大会ぶり14度目の大学日本一に輝いた。
今季は、5年間指揮を執った明治大学ラグビー部OBの神鳥裕之監督が勇退。そのため、ヘッドコーチを務めていた同じくOBの高野彬夫氏が監督に昇格。1995、1996年度以来となる3度目の2連覇を目指すシーズンとなる。

CTB大和、7人制日本代表経験もある‐斉藤健仁撮影
主力メンバーを欠く中でのシーズン初戦
そんな明治大学ラグビー部は5月3日(日)、埼玉の『熊谷ラグビー場』で行われた関東大学春季交流大会Aグループの東洋大学戦で、新シーズンの初戦を迎えた。もちろん、高野監督にとっても初陣だった。
東洋大学は留学生が多く在籍し、関東大学リーグ戦で2シーズン連続2位。交流大会の初戦でも、関東学院大学(昨季関東大学リーグ戦3位)に57-26と快勝した。勢いに乗る相手だった。
この春、明治大学はU23日本代表や、U20日本代表に多くの選手を輩出していた。そのため、SO(スタンドオフ)伊藤龍之介、PR(プロップ)田代大介、副将のFB(フルバック)竹之下仁吾(いずれも4年)、WTB(ウィング)白井瑛人(3年)、FB古賀龍人(2年)ら、昨季の優勝に貢献したレギュラー選手の多くは、ケガやコンディション不良などで初戦はメンバー入りしなかった。
また、もう1人の副将であるNO8(ナンバーエイト)藤井達哉(4年)もケガ。そのため、この試合の出場を回避した。
その結果、昨季の大学選手権決勝と今回の東洋大学戦の両試合で先発したのは、キャプテンのFL(フランカー)大川虎拓郎と、LO(ロック)亀井秋穂(ともに4年)の2人のみとなった。
一方で、ルーキーながら先発したWTB平尾龍太(1年、東福岡)を筆頭に、控えのSO/CTB坪井悠(1年、桐蔭学園)、HO井本章介(2年)、SO神尾樹凛(2年)ら7人。初めて紫紺のジャージーに袖を通した。

紫紺デビューを飾ったHO井本(2年)‐斉藤健仁撮影
トラブルに見舞われるも集中力を発揮
トラブル下で問われた結束力と準備
3月から新チームが始動し、基礎練習を重ねてきた明治大学ラグビー部。103代目のキャプテンに就いたのは、FLの大川。主将を選ぶ投票で自分以外の同期から22票を集めた。
同期で話し合い、今季のスローガンは「ALL IN」と定めたが、今季初戦のテーマには「接点」を掲げた。
「東洋大学さんは留学生が多い。ですから、コンタクトに強いというのはわかっていた。明治が接点で引いたら明治ではないと思っているの。そのため、試合のテーマに『接点』を掲げた。」と大川。
だが、選手たちが乗ったバスは、朝9:00頃に寮を出発した。しかし、事故渋滞に遭ってしまう。その結果、熊谷ラグビー場に到着したのは13:50頃だった。
明治大学の選手たちはファーストジャージー姿でアップを行う。そして、予定から50分遅れの14:50にキックオフを迎えた。
昨季、試合に出ていないメンバーが多い。加えて、バスが大幅に遅れるという難しい状況だったが。しかし、明治大学の選手たちは集中力を発揮した。

主将に就任した大川‐斉藤健仁撮影
明治大学ラグビー部が接点で主導権を握り初勝利
前半6分、スクラムを起点にボールを動かす明治大学。すると、Aチームで13番を背負っての先発が2試合目となるCTB大沼隼人(4年)が左中間に先制トライ。
その後は東洋大学も接点で互角に戦い、スコアボードはしばらく動かなかった。だが、前半終了間際の40分、明治大学は武器のモールを起点に攻める。そして、最後はNO8中川功己(4年)がねじ込んでトライ。14-0で前半を折り返した。
後半は、60分から80分に勝負を懸けていたという東洋大学に2トライを許した明治大学。しかし、HO井本が力強いキャリーでトライを返す。
さらに、U23日本代表メンバーから唯一メンバー入りしたLO倉掛太雅(3年)もトライを挙げる。その結果、26-17で今シーズン初勝利。高野監督の初陣を白星で祝った。

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