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ホーキンソン@FIBA
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ホーキンソン――その存在の大きさを改めて示したアジア予選Window3。男子日本代表がFIBAワールドカップ出場を目指す日本代表。そのチームに欠かせない“中心中の中心”の姿を見せた。

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敵地・韓国で見せたホーキンソンの献身と存在感

赤い「Akatsuki Japan」のTシャツを身につけた日本のファンも少なからず観客席を埋めていた。とはいえ、大半の観衆は韓国のそれだった。彼らが会場の高陽体育館の中に作り出した空気。それは、間違いなく日本が敵地に乗り込んできていたことを示していた。

7月6日。来年のFIBAワールドカップ出場を目指す男子日本バスケットボール代表は敵地・韓国へ。アジア予選のWindow3に臨み、韓国代表に79-81で敗れた

ホーキンソン がけん引した日本代表@FIBA

Window3韓国戦に臨んだ日本代表@FIBA

ホーキンソンが支えた韓国戦の大接戦

日本が最後の力を振り絞り、つけられた点差を詰めた。それにより、試合の行方は最後までわからなかった。

試合の残りはわずか5秒。2点を追う日本は、ジョシュ・ホーキンソン(東京サンロッカーズ)がファールをもらう。その結果、フリースローラインに立った。

1本目を沈めたホーキンソンの2本目のフリースローは短く、外れた。日本はそこからファールゲームに持ち込んですがりつくも届かなかった。

韓国はエースのイ・ヒョンジュン(昨季はBリーグの長崎ヴェルカに所属)がNBAサマーリーグ挑戦のために不在。さらに主力数名が故障のためにやはり欠場していた。そんな相手に対しての敗戦は、日本にとって悔恨の黒星となった。

ホーキンソンは激しいマークで倒れるシーンも@FIBA

激しい当たりでコートに倒れるホーキンソン@FIBA

最後のフリースローよりも大きかった貢献

ただ決まっていれば試合を延長に持ち込む可能性の出る、ホーキンソンが外した2本目のフリースロー。その結果を、誰も責めなかった。責められようはずもなかった。

この試合で彼は30得点、12リバウンドを日本代表に提供した。いや、数字以上のものを身長208cmのセンター/パワーフォワードはもたらしたとするほうがより正鵠を射ている。

ホーキンソンの存在がなければ、日本がそこまでの接戦にできたかも怪しかった。

圧巻は第3クォーターの中盤だった。前のクォーターで相手の守備の前に停滞した日本代表。しかし、再び速い展開へと持ち込み流れをつかむ。その結果、わずか2分ほどの間で14-5と優勢な時間帯を作り、51-43とリードを広げた。

この中でホーキンソンは2Pシュートを3本と3Pを1本決めた。うち3つは体制を崩しながらなどの難しいもので、彼の集中力の高さが際立った。

またホーキンソンは、得点以外でも攻撃の起点となり、味方の得点機の演出に寄与した。加えて、守備でも軽率なファールには気をつけながら献身的にリングを防御した。

「ジョシュはやることを全部やってくれた。当然、一番疲れている中であのフリースロー(を外したこと)も仕方ないと思っています」。

試合後、ベテランのリーダーとしてホーキンソンとともに日本代表を牽引する役割を担う渡邊雄太(千葉ジェッツ)はホーキンソンについてこう語った。

渡邉雄太もホーキンソンのプレーを称賛した@FIBA

渡邉雄太もホーキンソンのプレーを称賛した@FIBA

ホーキンソンが日本代表にもたらす攻守両面の価値

中国戦で発揮した万能性

この韓国戦の3日前。日本代表はWindow3の初戦を中国遼寧省の省都、瀋陽で同国代表と対戦し、92-73の快勝を収めた

サイズに勝る中国は日本の機動力の高さを警戒し、下がり目の守り方を選択していた。が、それは日本とホーキンソンが望んでいた形で、中国としては裏目に出た。

ホーキンソンはビッグマンながら外からのシュートにパスにも長じる。中間距離でボールをもらえばフローターを決めてくる、万能さを一番の強みとしている。

日本はスピードを生かすために選手間の距離を大きく広げ、ボールと人を激しく動かすことで得点機をうかがうスタイルを志向する。加えて、外に位置取ることができるホーキンソンがいることで、その威力をより高めることができる。

ビッグマンながら外にも強いホーキンソン@FIBA

ビッグマンながら外にも強いホーキンソン@FIBA

ホーキンソンが広げる日本代表の可能性

「自分のまず第一の仕事はスクリーンで味方をオープンにし、そこからリングへ向かうことです。ですが、とりわけ引いて守ることの多い中国に対しては中へ切れ込むのではなく、外でオープンになることを意識しました」。

■記者プロフィール
永塚 和志
フリーランススポーツライター。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、FIBA W杯や米NCAAトーナメントを取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

「X」アカウント https://x.com/kaznagatsuka
アクセス
Goyang Gymnasium(高陽体育館)
  • 羽田空港 ‐ 飛行機(約140分)- 金浦国際空港 - 金浦空港駅 - 西海線/ソヘ線 - 大谷(Daegok)駅 ‐ 地下鉄3号線(約40分)- 大化(Daehwa)駅 - 徒歩7分
Journal-ONE記者の永塚和志氏
取材・文:
永塚 和志( 日本 )
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