現役を終えてNECへ
鈴木鮎美が再びソフトボールの舞台へ
女子ソフトボール ”JDリーグ” で日本一を目指すNECプラットフォームズレッドファルコンズ。チーム初のプレーオフ進出という目標を達成するため、今年から鈴木 鮎美さんがコーチに就任しました。鈴木コーチは昨年まで、同じJDリーグの戸田中央メディックス埼玉の主力選手として活躍。2025シーズンにはリーグ通算200本安打を達成しました。
さらには戸田中央メディックスを初の東地区優勝に導いた立役者。惜しくも日本一にはなれませんでしたが、その功績はリーグ界に残るものとなったのです。そんな鈴木コーチですが、昨年12月に引退を表明。多くのファンから惜しまれながらも、15年という長い現役生活の幕を閉じたのです。

戸田中央メディックスにて通算200安打を達成した鈴木鮎美-Journal-ONE撮影
しかし、新シーズンに向けてチームが始動するとNECプラットフォームズからコーチ就任のニュースが。今度は指導者という立場で日本一に向けて動き出した鈴木コーチ。2026シーズンが始まって約1カ月。一体、どんな思いで選手たちと向き合っているのかを聞いてみました。
選手から指導者へ
引退を決めた理由
「引退を決めたのは選手としてやり切ることができたからです」
まず、一番気になっていたことを話してくれた鈴木コーチ。その言葉を言いきって現役を終えられる選手が、このスポーツ界にどれだけいるのでしょうか。
「私は選手を15年間続けましたが、次のシーズンも選手をやりたいとは思わなかったんです。そう思う前までは朝起きてから『よし、頑張ろう』という気持ちで一日の始まりを迎えられていました。しかし、だんだんそう思うことがなくなってきてしまったんです」

背番号31番を背負う鈴木コーチと長井美侑選手のハイタッチ-Journal-ONE撮影
その時に潮時なのかと思った鈴木コーチ。全力で戦ってきたからこそ、こんな思いを持ちながら中途半端にやるくらいなら…。そう思い、引退を決めたそうです。
西山監督との繋がり
しかし、今年から指導者として再びグラウンドに立ち始めました。実は引退を決めた当時は指導者になるとは全く思っていなかったそう。「私は高校を卒業してすぐに実業団に入ったので、指導者資格も持っていません。他にもやってみたいこともありましたが、そんな中で、お世話になっていた西山 麗さん(NEC監督)に引退の報告をしたんです。そしたらご縁があってコーチのお話をいただいたので、こうして携わることができています」と西山監督との繋がりから今の道ができたことを教えてくれました。
西山監督と言えば2012年に開催された北京五輪で金メダルを獲得したレジェンド。そんな西山監督のことをずっとプレーのお手本にしてきたという鈴木コーチ。
「西山さんの守備スタイルが本当に好きだったんです。当時のシートノックも西山さんしか見てないくらい釘付けでしたし、そういう選手になりたいなと憧れていましたね」

西山麗監督と指導者としてプレーオフ進出を目指す-Journal-ONE撮影
一時期、2人は同じチームでプレーをした経験も。憧れの存在だった西山監督にはよく守備を教えてもらっていたといいます。そんな2人は今、NECプラットフォームズで指導者として、再び日本一を目指しているのです。
選手目線を指導
そんな鈴木コーチに選手としての経験が指導にどう活きているのかを聞いてみると、少し考えた後に「目線ですかね」とまず口を開いた。「現役を終えてからそんなに時間が経っていないので、実践の感覚やイメージを鮮明に覚えています。そこは選手達にも具体的に伝えやすいので良いです。あとは体も動くので実際に見せることができることも大きいのかなと思いますね」ということだった。
指導者に必要なのは人間性
人間性の大切さ
コーチとして本格的に始動をして約3カ月。
「指導者という選手を預かる立場になって、より人間性が大事になってくるなと実感しますね」
これまで多くの指導者と出会い、ソフトボールに打ち込んできた鈴木コーチ。その時間を通して、指導者の ”人間性” の大切さを感じていたそうです。

試合前のシートノックは鈴木コーチが担当-Journal-ONE撮影














