女子野球 明治大学の新たな挑戦と全国大会デビュー
明治大学女子硬式野球クラブは、東京六大学で唯一の女子硬式野球チームだ。100年の伝統を誇る東京六大学野球に続けと、創部5年目にしてその歩みを加速させている。
明治大学の新たな挑戦。その舞台となったのは高知県安芸市のタイガースタウンだった。ゴールデンウィーク明けに開催された、大学女子硬式野球の全国大会・全日本大学女子硬式野球女子野球 普及と創部の背景にある課題春季大会で、初の公式戦に挑んだ。

全国大会初出場の明治大学-Journal-ONE撮影
女子硬式野球 普及と創部の背景にある課題
女子野球が直面する競技人口の壁
明治大学女子硬式野球クラブは、昨夏に創部初めての公式戦参戦を終えていた。しかし、この大会は硬式ではなく、軟式野球の全国大会だった。
それでも、会場の富山県魚津市で地域の皆さんの応援を受けた明治大学。椙山女学園大学(愛知県)を相手に、公式戦初勝利を挙げて笑顔を見せた。
女子野球の人気は年々拡大しているが、そのすそ野はまだまだ十分ではない。小学生の頃は、男子と共に少年野球で白球を追いかけた野球女子たち。その後、中学、高校と進むにつれ、その活躍の場は縮小されてしまう。

高校女子硬式野球の経験者・野口が入部した明大-Journal-ONE撮影
女子野球と環境整備の重要性
その結果、野球に興味があってもプレーする機会に恵まれずに大学生を迎えるケースも少なくない。そんな野球初心者でも一念発起して硬式野球ができる環境を作ったのが、藤﨑匠生監督だ。
明治大学入学と同時に、「女性が硬式野球をできる環境を創る。」と尽力した藤﨑監督。同好会という位置付とはなったものの、創部4年目で軟式野球の全国大会出場を果たした。
そして、藤﨑監督が卒業した今年、遂に女子硬式野球の全国大会に紫紺の”Meiji”ユニフォームが挑戦する。藤﨑監督は現在、地元・高知市内で仕事に励んでおり、新入生の勧誘や日々の練習など活動は選手たちが運営しているという。

中軸を打つ上村も高校時代はボート部に所属-Journal-ONE撮影
初の硬式野球全国大会で得た経験と課題
明治大学女子硬式野球クラブの成長
その甲斐あって、卒業した4年生と入れ替わり、4名の新入生がこの大会に参加した。新たなメンバーを迎えた、藤﨑監督率いる新生・明治大学は、初戦で新潟医療福祉大学と対戦した。
昨年から主戦として活躍する柴田優衣(2年・本荘高)は試合前、「直球だけでは通用しない。変化球の精度を上げ、緩急で勝負したい。」と意気込んだ。
冬には、近畿学生野球連盟1部に所属する和歌山大学硬式野球部の門を叩いた柴田。フィジカルに劣る女子選手でも高いパフォーマンスが出せる練習方法(和大メソッド)を学んだ。
加えて、高校女子硬式野球の名門・神戸弘陵学園高の選手たちとも交流し、全国制覇を目指す意識改革も行ってきた。

明大の主戦・柴田は冬に和歌山大学との合同練習に参加-Journal-ONE撮影
先頭打者安打に意気上がるも
1回表、そんな柴田が先頭打者として登場すると、センターにクリーンヒット放つ。続く2番、硬式野球経験者である新人の野口聖奈(1年・旭川明成高)に期待がかかるも、得点機を作ることが出来ず。
すると、その裏に新潟医療福祉大学に2点を献上。さらに2回裏には長短13本の安打を浴びて16失点を喫してしまう。
それでも、明治大学女子硬式野球クラブの選手たちに諦めの文字は無い。新潟医療福祉大学の先発・松永桃子(1年・わせがく高)、リリーフの竹本心愛(3年・秀明八千代高)に立ち向かった。しかし、走者を出すことができずに初戦を終えた。

ピンチでマウンドに集まる藤﨑監督と内野陣-Journal-ONE撮影
大会初得点で意地を見せる
翌日、決勝トーナメント進出を賭けた2戦目。山口県の至誠館大学との対戦も厳しい戦いとなった。この試合は1回裏から至誠館大学の強力打線が爆発する。














