ゴールデンウィーク中の合宿について質問されると、「ゴールデンウィークはどこに出掛けても人でいっぱいなので・・・(家族サービスはプレーオフが終わってからでも)」と笑いを誘う場面もみせ、メンタル面での調整も万全と言った様子です。
「オフが明けてトレーニングに入りましたが、あまり入り過ぎないようにしています。」と話すのは、今シーズン大活躍で新人賞候補のWTB(ウイング)木田 晴斗選手。
「(東京サンゴリアスの)キック対策、キックアタックのケアにフォーカスして、陣取り合戦で負けないように戦いたい。プレーオフの歓声はリーグ戦以上に多いだろうし、いつもと違う緊張感になるでしょう。その中で、ここまでやってきたプロセス、ベーシックなところで相手を上回れるかが勝ちに繋がるのだと思います。」と、自身のラグビー人生で初の頂点へ向けては、立川キャプテン同様に平常心が大事だと話していました。
幾度となく大舞台を踏んだ海外のスターも
「良いシーズンを過ごしています。ここからのファイナルステージは、戦い方も違ってくるでしょう。」と話すのは、オーストラリア代表のSO(スタンドオフ)バーナード・フォーリー選手。
日本代表を世界で戦えるチームに育て、2019年のワールドカップではイングランドを率いてその日本代表の前に立ちはだかり、今回は自国・オーストラリア代表の指揮を執ることになったエディ・ジョーンスHCが、アドバイザーとしてサンゴリアスを指導した情報を伝えられると、「正しいエリアで、キックでプレッシャーをかけることができるか。キッキングゲームを良い形で持って行けるかが勝利のカギ。」と東京サンゴリアス戦での戦い方を話します。
「先ずは自分たちのラグビーをすることが重要。強力なディフェンスとアタックにキックを絡めて攻撃をしていきたい。雨の中の試合だったり、反則で13人になった試合(リーグ戦最終節)でも勝ち切れた2年間での成長は大きい。」と、チーム力が着実に付いている自信も覗かせていました。
南アフリカ代表で、“世界No1フッカー” と称されるマルコム・マークス選手も、「オフの1週間で故郷(南アフリカ)に戻り、家族に会ってリラックスできました。」と、決戦を前にリフレッシュできたことを話してくれます。
「準決勝で対戦するサントリーは、3度目の対戦となりさらに対応が難しくなってくると思うが、自分たちがコントロールできることをどれだけできるかがカギ。リーグ戦と同じくどれだけミスを少なくして、その後の対応を早くして自分たちの展開にできるかで勝利は決まる。」と、世界を制した目は勝利に向けてやるべきことを冷静に話してくれました。
戦いに参加できずとも
スピアーズはもちろん、日本代表主将としても重要な戦力であるFL(フランカー)のピーター“ラピース”・ラブスカフニ選手。
3月18日のリーグ戦第12節(イーグルス戦)以降の出場がないラピース選手の動向が気になるところです。
この日の練習では時折見せる笑顔で、リラックスしている様子も見えましたが、終始フィールドの脇でチーム練習を見守る状況。
練習後に怪我の具合を尋ねたところ、「毎日、様々なリハビリをしていますが、プレーオフに出場するまで回復はしていません。プレーでチームに貢献することはできませんが、チームが勝利を掴めるよう自分の出来ることを精一杯やりたい。」と落ち着いた口調で話してくれました。
まだ足を引きずる様に歩いているラピース選手に、ラグビーワールドカップ2023への出場を日本のファンが心待ちにしていると話すと、「そう言ってくれるのはとても嬉しいです。怪我が回復して日本代表に選ばれるかは神のみぞ知る。そうなるように、毎日を一生懸命リハビリに時間を充てています。」と日本のファンに向けてもメッセージをくれました。
5月14日、秩父宮をオレンジ色に染めろ!
強力なスクラム、モール攻撃を武器に、リーグ戦トップの636点、リーグトップタイの84トライを挙げた今シーズンのスピアーズ。
スピアーズ史上初のファイナル進出に向けた大一番、ジャパンラグビー リーグワン プレーオフトーナメント準決勝は、5月14日(日)の12時5分に秩父宮ラグビー場でキックオフ! クボタスピアーズ船橋・東京ベイ vs. 東京サントリーサンゴリアスは、好守が激しく入れ替わる見応あるゲーム必至です。
これまで無冠のスピアーズは、プレーオフトーナメント優勝という大きな挑戦に臨むため、ファンと共に戦う企画を立てています。
ファンの応援が不可欠と考えるスピアーズは、応援から選手を後押し(ブースト)してもらおうと、このプレーオフのために作成したチームカラーのオレンジを基調に、スピアーズファン=オレンジアーミーを連想とさせるカモフラ模様の “ブーストシャツ” を先着10,000人に試合会場で配布するとのこと。