6月15日の結果(ホンダ3-1太陽誘電)
雨で試合開始が夕方近くなったが、多くの地元ファンで賑わった栃木県那須塩原市での第3試合。ホンダリヴェルタのマウンドにはアリー・カーダが上がり、初回から大声援を受けて太陽誘電ソルフィーユの上位打線を三人で退ける。
対する太陽誘電先発の上原理瑛も、ホンダの先頭・塚本蛍に内野安打を許したが、新人捕手・小畑兎羽の盗塁刺殺などバックの守備にも助けられて3人で切って取る無難な立ち上がりを見せた。
試合が動いたのは3回裏ホンダの攻撃。先頭の堀内香瑚が四球で出塁すると、塚本が右中間を破る二塁打を放ち無死二、三塁と先制のチャンスを作った。さらに1死満塁とチャンスを広げた場面で打席に入ったのは4番・山口未葵。前半戦勝負強い打撃が光る山口は、打者有利のカウントから思い切り振り抜くと、打球はライトの頭上をライナーで越えていく2点適時二塁打に。続く川畑瞳も大きな犠飛をセンターに放って1点を追加。ホンダが勝負強い中軸の活躍で3点を奪い、試合を優位に進めていった。
追いかけたい太陽誘電は直後の4回表、先制点をもらいギアを上げるカーダから、4番・橋本芽衣が今季第1号となる追撃のソロ本塁打を放ち、直ぐに2点差に詰めた。
4回裏、上原に代えて勝山美桜を送り、ルーキーバッテリーで試合の流れを掴もうとする太陽誘電。この回2死まで簡単にアウトを重ねた勝山は、四球と安打で2死満塁と追加点のピンチを招く。しかし、勝山は3番・大川茉由を内野ゴロに打ち取り何とか無失点でこの回を切り抜けた。
5回、6回とカーダ、勝山の好投の前にランナーを出せずに速いテンポで試合は7回表太陽誘電の攻撃に移っていく。2点差を追う太陽誘電は、先頭の上林藍子、先ほど本塁打の橋本が安打で続き、無死一、二塁とこの試合最大のチャンスを迎える。犠打で同点の走者を得点圏に進めるかと思われた太陽誘電・吉村啓監督は、代打に田村虹月を送り一気に逆転を狙った。しかし、ここで最後のギアを上げたカーダが、後続の三人に安打を許さず完投勝利。ホンダが地元開催の前半最終戦を勝利で飾り、東地区3位を死守して後半戦に臨むこととなった。-JDリーグ試合結果へ