9月6日の結果(ホンダ3-2日立)
地元大会2日目となったホンダリヴェルタは、ジェイリン・フォードを先発に送り連勝を狙う。対する、日立サンディーバの後半戦開幕投手は長谷川鈴夏。昨年東地区王者の巻き返しを託されマウンドに上がる。チームの期待を背負う両先発が投げ合ったこの試合は、最終回まで目が離せない熱い展開となった。
序盤、両投手とも三振でアウトを重ねていく中、試合が動いたのは3回表の日立の攻撃だった。1死から唐牛彩名、藤森捺未の連続四死球で一、二塁と得点圏に走者を送った日立。ここで打席に入った2番・女鹿田千紘が右中間を破る走者一掃の適時二塁打を放ち、日立が2点を先制。好投の長谷川を序盤から援護した。
2点を追いかけるホンダだったが、得点のチャンスを迎えたのは終盤の6回裏だった。先頭の代打・山根葉月が内野安打で出塁すると、1番・塚本蛍の遊ゴロが野選を誘い、無死一、二塁とチャンスを広げる。ここで2番に入った川畑瞳が右前に打球を弾き返し、一気に三塁を回った走者が生還。通算200安打を達成した川畑の一打で待望の1点を返した。
チャンスは続くホンダは、3番・大川茉由が飛距離充分な犠飛を放ち三塁走者を迎え入れて同点。昨夜同様、終盤の集中打で同点に追いついたホンダは、昨夜サヨナラ打を放った4番・秋豆朱音も右前安打で繋ぎ1死一、三塁と一気呵成に攻め込んだ。
勝ち越しを許さない日立は、ここでマウンドに主将・坂本実桜を送る。ピンチでの登板となった坂本に対し、ホンダの岡野勝俊監督は山口未葵にエンドランを命じる。この打球を処理した三塁手が本塁に送球したが、捕球の際に捕手が走者の走塁を妨害したとして判定はセーフに。ついに終盤で逆転に成功したホンダは、スタンドの大応援団と共に今日一番の盛り上がりを見せた。
勝ち越しを許した坂本だったが、後続を連続三振に取りこの場を凌ぐ。1点を追う展開となった日立だったが、緩急を上手く使ったホンダのフォードを前に得点をすることは叶わず、この試合もホンダが地元大会で劇的な勝利を収めた。ー
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