9月7日の結果(トヨタ3-0伊予銀行)
16勝3敗、西地区で圧倒的な強さを誇るトヨタレッドテリアーズと、そのトヨタに黒星ひとつを付けている伊予銀行ヴェールズがぶつかる注目の一戦。勝負を分けたのは、日本代表の勝負強さだった。
伊予銀行の先発は、前回トヨタ相手に1失点完投勝利を挙げた黒木美紀。黒木は序盤3イニングズを被安打1、奪三振3とトヨタ打線に付け入る隙を与えない完璧な投球。
対するトヨタの先発は、エースのメーガン・ファライモ。防御率0点台と抜群の安定感を誇るファライモも序盤3イニングズを被安打1、与四球1、奪三振3とこちらも完璧な投球。両投手が互角の投球を見せる投手戦で試合は進んでいった。
試合が動き始めたのは4回裏の伊予銀行の攻撃。1死から5番・安川裕美が2打席連続の四球で出塁すると、前日殊勲の同点弾を放った瀧川愛海も中前安打。3回に続き得点圏に走者を進めた伊予銀行が、豪腕・ファライモに重圧をかけるが、ギアを上げたファライモが後続を抑えて得点を許さない。
今度はトヨタが5回表、1死から野口芽生が中前安打で出塁すると、犠打で2死ながら得点圏に走者を進めて黒木に重圧をかける。しかし黒木も落ち着いて後続を打ち取り無失点。
5回裏、伊予銀行は2死から庄村瑠衣と辻井美波の連続右前安打が出て、一、三塁とファライモに食らいつく。ここで前の対戦で満塁弾を放っている4番・本間紀帆を迎え、トヨタは内野陣が集まる緊迫した展開に。カウント2-2、ファライモ渾身のアウトロー速球に本間のバットが空を切る。見応えあるる対決を制したトヨタに流れが行く終盤となった。
6回表、トヨタは1番・島仲湊愛が三遊間を破る安打で出塁すると、2死三塁まで走者を進め、日本代表・切石結女に期待をかける。昨日、決勝本塁打を放っている切石は、0-1から甘く入ったチェンジアップをバット一閃。打球は左翼フェンスを越える2試合連続の本塁打を放ち、粘る伊予銀行を突き放した。
続く7回にも、怪我から復帰した下山絵里にもソロ本塁打が出たトヨタ。投げてはファライモが、粘る伊予銀行打線に6安打を喫しながらも10奪三振の完封で15勝目。後半戦の刈谷ラウンドを連勝で終えた。-JDリーグ試合結果へ