ライバル同士の最終決戦
千葉ジェッツふなばし(以下、千葉ジェッツ)の2024-25が終了した。

SF第3戦のコートに立つ渡邊雄太と富樫勇樹-Journal-ONE撮影
“りそなグループ B.LEAGUE 2024-25”レギュラーシーズンを東地区2位で終え、CHAMPIONSHIP 2024-25のクォーターファイナルで中地区2位のアルバルク東京を2連勝で下した千葉ジェッツは、セミファイナルへと駒を進めた。
2022-23シーズン以来2シーズンぶり5度目となるファイナル進出を目指し千葉Jが乗り込んだのは、栃木県の日環アリーナ栃木。待ち受けるのは東地区1位、2021-22シーズン以来3シーズンぶりのファイナル進出を目指す宇都宮ブレックスだ。

SF第3戦に臨む宇都宮ブレックスの選手たち‐Journal-ONE撮影
今季のレギュラーシーズンでの直接対決は千葉ジェッツが3勝1敗と首位・宇都宮ブレックスに勝ち越し。CHAMPIONSHIPでの対戦も、昨シーズンのクォーターファイナルで千葉ジェッツが2勝1敗と宇都宮ブレックスを下している。
宇都宮ブレックスとしては、クォーターファイナルで千葉ジェッツを下し(2勝0敗)てファイナル進出を果たした2021-22シーズン同様、ライバルに勝ち切ってファイナルラウンドに進みたいところだ。

SF第3戦 宇都宮vs千葉Jのティップオフ‐Journal-ONE撮影
予想通りの激闘となったセミファイナル
予想通りの激闘となったセミファイナルは、第1戦は宇都宮ブレックス(84-67)、第2戦は千葉ジェッツ(74-55)と1勝1敗。迎えた第3戦CHAMPIONSHIP 2024-25セミファイナルも、両リーム死力を尽くした試合展開となった。
セミファイナル第3戦、宇都宮ブレックスはD.J・ニュービル、遠藤祐亮、比江島慎、ギャビン・エドワーズ、グラント・ジェレットとベストメンバーのスターティング5で臨む。一方の千葉ジェッツは、渡邊雄太と富樫勇樹をベンチスタートに瀬川琉久、原修太、田代直希、ディー・ジェイ・ホグ、ジョン・ムーニーのスターティング5で試合が始まった。
第1クォーターは両チームのディフェンスが光るロースコアな展開となる。千葉ジェッツがホグの3ポイントシュートで口火を切るも、宇都宮ブレックスがエドワーズ、比江島のシュートで逆転。互いに選手を入れ替えながら得点が伸びない中、残3分を切ったところで富樫が3本のシュートを決めて逆転した千葉ジェッツが15∸13とわずかにリードを奪って終了した。

ケガ明けの富樫勇樹の奮闘で1Q逆転した千葉J-Journal-ONE撮影
第2クォーターは、この試合を決めた宇都宮ブレックスの猛攻が展開される。開始早々にジェレットのシュート、フリースローで逆転した宇都宮ブレックスは、ニュービル、比江島、小川敦也のシュートで一気に千葉ジェッツを引き離す。追いすがる千葉ジェッツのモメンタムを削る3Pシュートが効果的に決まった宇都宮ブレックスが、このクォーターで30得点。43-31と12点差を付けてハーフタイムに突入した。

宇都宮も比江島得意の3Pなどでリードを広げた‐Journal-ONE撮影
土壇場のギャンブルを堅いディフェンスが一蹴
第3クォーターも勢い付く宇都宮ブレックスは、ジェレットの3Pシュートを皮切りに3分30秒でこの試合最大の20得点差(54-34)までリードを広げる。
これ以上点差を離されてはと、千葉ジェッツも渡邊のシュートから金近廉、スミスが得点を重ねてこのクォーターを18-18のタイスコアまで挽回する。しかし、第2クォーターでの点差が詰まることなく第4クォーターに入った。

この試合チーム最多22得点を挙げたスミス(千葉J)-Journal-ONE撮影