地域から必要とされるために活動するスタンスは同じ
地域とプロスポーツが結びつき、まちづくりに活用されたり、まちの活性化に貢献する話題が増えてきた時代。スタジアムやアリーナといったファンがそのスポーツを見るために集まる場所が地域の象徴になる事例を数多く目にする中で、3×3の良さは商業施設のような誰でも集まれる場所にコートが設置されて、バスケットボールを中心に人が結びつき、賑わいが生み出せるところにある。さらに、その場をプロスポーツ側が生み出すだけでなく、地域の商業施設がリードして創出できるのが誘致大会の価値でもあるのだ。

SHINAGAWA CITY.EXEに所属する東京五輪の3×3日本代表・落合知也(写真一番右)と、2025年度の3×3日本代表候補に初選出された鈴木颯(同右から2人目)Ⓒ 3×3.EXE PREMIER
また、3×3のチームから持続的な活動を目指して「地域から必要とされる存在」にどれだけなれるか。この考えをよく聞くが、商業施設もある意味でその想いは同じなのだ。小泉氏からアリオ柏の今後に向けて「お客様に必要とされる施設になりたいと思っています。立ち寄りたいなど、期待感を持って、ここに行ったら何かあるんじゃないか。そう思っていただける施設になりたいと思ってます」という想いが寄せられた。双方の立場は違えども、地域から必要とされるために活動するスタンスは同じ。ショッピングモールと3×3の相性は良いのではないだろうか。

女子の3×3代表経験者にも注目したい(TOKYO VERDY.EXE・伊森可琳(写真一番左)野口佑季(写真右から2人目))Ⓒ 3×3.EXE PREMIER
PREMIERのレギュラーシーズンでは千葉県内のショッピングモール開催が、あと1ラウンドある。7月13日(日)に三井ショッピングパーク ららぽーとTOKYO-BAY 北館1F「中央広場」で、男女のRound.5が開催予定だ。柏から船橋へ場所を移して、どんな戦いが繰り広げられるのか。船橋も柏のようにバスケットボールが盛んなまちだ。地域とゆかりのある選手たちが活躍をして、バスケットボールで賑わいが生まれる。そんな光景をまた期待したい。

≫「X」アカウント
https://x.com/Words_Motion
[写真]=Nobuhiro Fukami