「試合経験の差が出た試合でした」と中島コーチが悔やんだ3回の攻防で、松戸JSLホワイトレイズは先にミスから得点を許してしまう。それに対し、最後まで安定した試合運びをした上沖ブルースターズに6得点を許した松戸JSLホワイトレイズは、夏の全国制覇の夢潰える完封負けとなった。

強敵相手に接戦を演じた選手たちを労った中島コーチ-Journal-ONE撮影
悔しさと達成感が入り混じる
「全国優勝を目指して毎日ピッチングを頑張ってきたが、2回戦で負けてしまい、凄く悔しかった。もっと練習して中学生になっても勝てるピッチャーになりたい」と、中学生でのリベンジ燃える田邊投手が振り返れば、「親子、二人三脚でソフトボール取り組んで来ました。ハラハラ、ドキドキさまざまな感情の中で、とても良い経験をさせてもらった」と娘の健闘を称えるお父さん。

中学校での更なる飛躍を誓ったエース・田邊-Journal-ONE撮影
片桐主将も、「現在、自分が持てる全ての力を出して戦うことができたが、課題が見えた悔しい試合だった。しっかり練習して、残る千葉県選手権で県三冠を目指したい」と上を向く。
2回戦はバックアップに回った牧唯菜選手(6年生)も、「(初戦は)悔いなくプレーできたし、2回戦はみんなが頑張れるよう精一杯の声を出した。残る大会では、全国でできなかったことを克服してこのチームで有終の美を飾りたい」と、同じく県三冠への意気込みを教えてくれた。
「このチームで春と夏の全国大会で戦えたことがとても嬉しい」と話した須藤千珠子選手(6年生)は、「何より監督、コーチに出会えたこと。そして、元気がないときでも励ましてくれて、笑わせてくれる良い仲間がいるチームに入れて幸福感にあふれたソフトボールができた」と胸を張る。

仲間に励まされ夏も強打を見せた須藤-Journal-ONE撮影
「ホワイトのみんなは私のヒーローであり、大切なチームメイトであり、親友。最後の大会まで元気なホワイトでプレーしていきます」と、勝つこと以上に素晴らしいものを手に入れた選手たちは明るく全国の舞台から去っていった。
6年生の選手たちにとっては最後の全国大会、声が枯れるほどに声援を送り続けたお母さんは、「これから先、ホワイト娘たちの活躍、娘の成長を心から願っています」と、全力を出し切った子供たちが得た貴重な経験が、明るい未来に繋がる宝物になることを願いグラウンドを後にした。
