来夏は国際大会を開催。まちの魅力を世界へ
そして選手、チームにとって大きな飛躍の機会が来年8月にやってくるのも見逃せない。FLOWLISH GUNMA.EXEは2026年8月に、女子3×3の国際ツアー大会「FIBA 3×3 ウーマンズシリーズ2026 高崎ストップ」の開催を発表している。日本での開催は2019年に東京で開催されて以来、2度目。日本のクラブチームがウーマンズシリーズを誘致する初めての取り組みになる。
国内で3×3の国際大会と言えば、2016年から続く男子の「FIBA 3×3 ワールドツアー宇都宮マスターズ」(2022年より宇都宮オープナーとして開催)が先駆的な取り組み。いまや世界でも有数の“3×3のまち”となっているだけに、花野氏は「男子は春の宇都宮。女子は夏の高崎というようなイメージを日本で作っていきたい」と意気込む。詳しい開催時期は未定だが、50回以上の歴史を誇る高崎祭りや8月に国内リーグの誘致大会を開催して、3週連続で地域に人が集まるような計画を考えているという。地元行政からも期待を寄せられているそうで、目下その成功に向けて準備や営業活動に励んでいる。

これは2019年東京大会の時の様子-ⒸFIBA.com
もちろん選手にとっても、大きな目標になる。髙橋が「日本でできることは本当にすごいこと」と言えば、横井も「実際わたしたちも世界に行って戦う中で、あの規模の大会を群馬でできることは本当にすごいことだと思います。自分自身も選手として、そこに向けてしっかりやっていきたい」と語った。
宇都宮という日本の地方都市が国際大会をきっかけに、世界的な3×3のまちになり、地元のUTSUNOMIYA BREX.EXEも国内外で知られるチームになったことを思えば、3×3は地域や選手の可能性を引き出せる競技であることを示している。FLOWLISH GUNMA.EXEも来夏はチーム発展のターニングポイントになるだろう。これからさらに、群馬に3×3の文化を創り、まちの魅力を世界に発信する存在になっていく姿が楽しみだ。

≫「X」アカウント
https://x.com/Words_Motion
[写真]=Nobuhiro Fukami