「世界で戦うためには、ファウルの使い方もうまくならなくてはいけない」と、エブリンさんは未来のメダリストたちの成長を願い、ファウルの仕方、もらいかたについてのアドバイスも送っていた。

全ての試合をマイクパフォーマンスで盛り上げたエブリンさん-Journal-ONE撮影
県立高校のバスケ部が躍動
女子の東京予選を制したのは埼玉の県立高校だった。久喜高校は県立校ながらも、関東大会で8強に入るバスケットボールの強豪校。50人近い部員を代表し、MARVELOUS∞東京大会に参戦した3年生カルテットが躍動した。
男女通じての初戦となったTOKYO DIME U18戦。3×3を専門とするクラブチームを相手に、“選手たちで考えた戦術”でリードを奪う久喜高校。
「身長差を活かし、まずはポストプレーで得点を獲る作戦がハマった」と、ゴール下のエザック メ―シー蘭選手(#8)にボールを集めて得点を重ねる久喜高校。
TOKYO DIME U18のディフェンスがゴール下に意識が集まると一転、山口果南選手(#24)らが力強いドライブでゴール下まで持ち込む。終始、久喜高校が流れを掴む展開でも積極的に得点を獲るTOKYO DIME U18も粘る。
「最初から中で戦えた。一つ勝ってホッとしている」と試合後に語った久喜高校は、思い通りにゲームを展開。試合時間1分を残して先に21点を挙げた久喜高校が、ノックアウト勝ちで初戦を制した。

身長さを活かした戦術で勝利した久喜高校-Journal-ONE撮影
関東の名門校同士の激突は
女子2試合目に続けて登場した久喜高校の対戦相手は、東京の八雲学園。長身選手2名を擁する八雲学園も、名門バスケットボール部からの出場となった。東京都大会を制して臨んだ今春の関東大会では見事にベスト4まで勝ち進んでいる。
久喜高校が勝てば決勝進出、八雲学園が勝てば第3試合の結果如何という試合は、八雲学園の速攻で始まった。
長身を活かしてゴール下へのパスを遮断した八雲学園だったが、久喜高校が今度は精度高いシュート力を見せて反撃に転じる。特に、小室佐和子選手(#0)が、アーク内はもちろんアーク外からも確実にシュートを決めて12-4とリードを広げる。
後半に入り体力的に厳しい状況になると、菊池真央選手(#33)らの鋭いドライブでスペースを広げる久喜高校。最後まで八雲学園に反撃の機会を与えず、東京予選を制して嬉しい決勝大会への出場権を掴んだ。

高いシュート精度で2戦目も圧倒した久喜高校-Journal-ONE撮影
超絶プレーで観客を魅了した女子
満面の笑顔で表彰式で栄誉を称えられた久喜高校の3年生カルテット。「決勝大会には、バスケの強豪校が多く出場します。そんな強豪校に勝って、私たち久喜高校の名を全国に広めたいです」と力強く決勝大会への意気込みを語ってくれた久喜高校の活躍に注目して欲しい。
惜しくも優勝を逃した八雲学園とTOKYO DIME U18も、第3試合で変わらぬ全力プレーを見せて観客から大きな歓声を受けていた。互いにディフェンスが光り、ロースコアで展開した序盤だったが、次第にTOKYO DIME U18が得点を重ねてリードを広げる。
後半、アーク外からシュートを決めるなど、最後まで点を取り返し続けた八雲学園。しかし、序盤のリードを守ったTOKYO DIME U18が15−9で逃げ切り、今大会初勝利を挙げると、会場からは両チームに大きな拍手が送られた。

八雲学園のディフェンスに挑むTOKYO DIME U18-Journal-ONE撮影
超絶プレー連発の男子
男子の3試合は、何れも超絶プレーが続出する見応えある試合展開となった。
まずは、市立船橋高校と保善高校の一戦。市立船橋高校は、ドライブで中へ切れ込んでのシュート、アーク外からの2ポイントシュートと多彩な戦略で得点を重ねる。
残り1分を残し、21-6でノックアウト勝ちした市立船橋高校の選手たちは、「フリースタイルで試合に臨んだ。チームで連携して、シュート決めて楽しい」と笑顔を見せた。

市立船橋は保善の追撃をかわして初戦を勝利-Journal-ONE撮影