渡邊雄太が地元・香川県に帰ってきた!
2025年2月に香川県高松市に新設された ”あなぶきアリーナ香川” で8月30日(土)に、B.LEAGUEの ”香川ファイブアローズ”(以下、ファイブアローズ) 対 ”千葉ジェッツふなばし”(以下、ジェッツ) の2025-26プレシーズンゲームが開催された。

ウォーミングアップで汗を流す渡邊雄太選手-Journal-ONE撮影
”あなぶきアリーナ香川” でプロバスケ試合を初めて開催するという記念すべき試合で、ジェッツが香川県にやってきたのには、2024年までNBAでプレーをしていた渡邊雄太選手の地元が香川県という繋がりがあるため。高校生ぶりとなる地元凱旋試合を一目見ようと会場には6,699人ものファンが足を運び、試合を心待ちにしていた。

実現した夢の一戦に多くの人が注目したーJournal-ONE撮影
今回の会場となった ”あなぶきアリーナ香川” はJR高松駅から徒歩5分の海沿いに面したサンポート高松多目的広場内にある。瀬戸内海を見渡せる非常に眺めのいい場所に建てられ、高松市の新しいシンボルと言えるだろう。アリーナ内の座席数は約5,000席だが、可動席を含めると約1万人を収容できる大型アリーナだ。
今回、ファイブアローズ対ジェッツの観戦チケットは発売開始数分で売り切るという人気ぶり。香川県の誇りともいえる渡邊雄太選手の活躍を地元で見れるということで、渡邊雄太ファンやバスケットボールファンはもちろん、初めて試合観戦に来たという人も ”あなぶきアリーナ香川” に集まり、10月から始まる2025-26シーズンまで1か月に迫る中で行われたこの対戦に心躍らせていた。

瀬戸内海に面した今回の会場 ”あなぶきアリーナ” は円形のドーム型-Journal-ONE撮影
会場のボルテージも最高潮の中、試合はいかに?
開場すると、コートにはウォーミングアップをする選手たちの姿が。集中力を高める選手たちをスマホのカメラに収める人も多い中、この試合の主役ともいえる渡邊選手がシュートやダンクを決めと、その度に会場からは拍手や声援が。ファイブアローズのチームカラーである黄色を身に着けたブースターがスタンドの半分以上を占める会場は、徐々にボルテージも上がっていき、ついに試合が開始された。

シュートを決める度に歓声と拍手がーJournal-ONE撮影
第1クウォーター、ティップオフのブザーと共にジャンプボールとったのはジェッツ。ジョン・ムーニーの得点でジェッツが先制すると、すぐさまファイブアローズの小林 巧選手のフリースローで同点と序盤から得点を重ねていく。ジェッツ新加入のナシール・リトル選手がこの試合初のスリーポイントを決めると、ファイブアローズのタッカー・ヘイモンド選手もダンクで会場を湧かせる展開に。
開始3分、渡邊選手も豪快なダンクを決めると主役の活躍を待ちわびていた会場のファンからは大歓声が沸き起こった。その後、渡邊選手は2本連続でスリーポイントも完璧にリングに沈めると第1クウォーターからエンジン全開。試合はフリースローとレイアップシュートをファイブアローズが沈め、強敵ジェッツを相手に17-16と接戦を繰り広げた。
第2クウォーター開始早々、ファイブアローズの今林 萌選手、高橋 育実選手の先制攻撃で一気に3連続得点を奪ったファイブアローズが24-19と逆転しリードを奪うと、そこから更にカロンジ磯山 パトリック選手の得点もあり流れが少しずつファイブアローズに向いてきた。残り2分でファイブアローズのジェイコブ・ランプキン選手と今林選手の得点で30点台に突入すると、第2クウォーターは32-28と流れを掴んだファイブアローズがリードをして終了。

果敢に攻めてくるファイブアローズに対してジェッツも攻撃力を発揮し会場を盛り上げた‐Journal-ONE撮影
ファイブアローズが大健闘!強敵相手に勝利を掴む
ジェッツのナシール・リトル選手のスリーポイントから始まった第3クウォーター。ジェッツは富樫 勇樹選手が相手の足元をすり抜ける早いパス回しを見せ会場がどよめくシーンや、原 修太選手のスリーポイントが飛び出し点差を詰めていく。しかし勢い止まらないファイブアローズの根來新之助選手と、ジェッツのリトル選手が交互にスリーポイントを決めた後、ジェイコブ・ランプキン選手と高橋克実選手の得点で53-45とファイブアローズが先に50点台に乗せるとそのまま55-45と10点差をつけて第3クウォーターを終えた。

