
無失点リリーフと好投した小泉夢乃-Journal-ONE撮影
その後、2本の安打で2死一、三塁とピンチが続いた黒木は、3番・木村友奏を0-2と追い込みながらもレフトへ弾丸ライナーの3点本塁打を浴びて降板。
6点のビハインドとなった伊予銀行だが、3回表には無死一、二塁、続く4回表にも平岡花が左前安打で無死から出塁するも、後続にあと1本が出ず得点を奪えない。
小刻みな継投を見せるNEC投手陣を最後まで打ちあぐねた伊予銀行は、リリーフした小泉夢乃が好投を見せただけに悔しい敗戦となった。
国スポでのリベンジを誓う
確実に若い選手が育ち、結果を出し始めている伊予銀行だが、「今シーズンは、投打の歯車が上手く噛み合わない」と石村監督は苦悩の表情を浮かべて試合を振り返る。
「得点源となるクリンナップがなかなか上がってこない。エースの黒木も、ここ一番で一発を浴びる投球を改善できずにシーズンも後半に入っている」と、主力選手の奮起に期待を寄せる。
JDリーグの各チームは、当然リーグチャンピオンを目指してシーズンを戦っているが、全日本総合選手権や、9月29日から始まる国民スポーツ大会(旧、国民体育大会)に重きを置いているチームもある。
「うちは国スポにかける地元の期待が大きいチーム。今日の勝ち負けを活かして、国スポではさらに結果にこだわり臨みたい」と前を向き、チームバスで約1,500km離れた地元・愛媛県松山市へと戻っていった。

国スポでのリベンジを誓う伊予銀行の石村監督と選手たち-Journal-ONE撮影
国スポの成年女子ソフトボール
伊予銀行ヴェールズが愛媛県代表として優勝を目指す第79回国民スポーツ大会 成年女子の部は、9月29日(月)から10月1日(水)の3日間、滋賀県高島市の今津総合運動公園で開催される。
愛媛県が登場するのは、大会初日の11:30から青森県代表との一戦。JDリーグ単体のチームで出場する県もあれば、複数のJDリーグチームの混合や、出身県の大学生や社会人と共にJDリーガーが各チームから合流して選抜チームを作る県もある。
地元の期待とプライドを背負い、各県オリジナルのユニフォームを着てプレーするJDリーガーたちを応援するのも一興。お近くにお住まいのスポーツファンは、是非この機会に女子ソフトボールを生観戦してその魅力を肌で感じて欲しい。