四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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チャンピオンに初めて日本以外のチームが輝く

一方で、大会の主役となるシーズンチャンピオンには、男子のBRISBANE 3X3.EXE(オーストラリア)と、女子のCT TIGERS.EXE(タイ)が初めて輝いた。日本以外のチームが優勝を勝ち取ったのは、2014年のリーグ創設以来初めて。大阪は、PREMIERの歴史が動く転換点にもなったのだ。

CT TIGERS.EXEは「3×3.EXE PREMIER 2025 THAILAND」のレギュラーラウンドを2位で突破して来日。予選でUENOHARA SUNRISE.EXEを19-6で下し、DREAM.EXE(ニュージーランド2位)にも12-9で競り勝って決勝へ。SANJO BEATERS.EXE(日本2位)との攻防も20-17で制して、歓喜の輪が生まれた。

女子カテゴリーで優勝を果たしたCT TIGERS.EXE(タイ)-Ⓒ3×3.EXE PREMIER

MVPに輝いたSroifa Phetnin(スロイファ・フェトニン)は、同国の3×3年代別代表を務めた経歴を持つ25歳。過去には別のチームでプレーオフに出場していた。彼女は表彰式を終えて「自分自身とチームメイトをとても誇りに思っています。PREMIERで3年目を迎えて、今シーズンのプレーオフでは3試合すべて勝って優勝できたので、嬉しいです」とコメント。いま急速に3×3の人気が高まっていると言われるタイを象徴する結果を日本で示してくれた。

また、男子カテゴリーで優勝したBRISBANE 3X3.EXEは、念願のタイトル獲得になった。選手たちは昨シーズン、BRISBANE CITY BLUE.EXEとしてプレーオフに出場していたが準決勝で敗れる結果に。今シーズンは同じ顔ぶれでBRISBANE 3X3.EXEとして「3×3.EXE PREMIER 2025 AUSTRALIA」のレギュラーラウンドで首位に立ち、体格を生かした個人技とコンビネーションを高めたプレーを兼ね備えて、王者になった。

男子カテゴリーで優勝したBRISBANE 3X3.EXE-Ⓒ3×3.EXE PREMIER

勝ち上がりを振り返っても、完勝だった。予選ではPRECISION.EXE(ニュージーランド1位)、CT MONKEY.EXE(タイ2位)、SHONAN SEASIDE.EXE(日本5位)に力の差を見せ、準決勝では日本のレギュラーラウンド2位になったZETHREE ISHIKAWA.EXEを21-14で圧倒。決勝では、3×3のアジアNo.1を決める「FIBA 3×3 アジアカップ 2025」で3×3オーストラリア代表を務めたDillon Stith(ディロン・スティス)を擁するMELBOURNE MAGIC.EXEを21-12で下した。MVPに選ばれたBRISBANE 3X3.EXEのKai Woodfall(カイ・ウッドフォール)は「(優勝の気持ちは)最高だよ。前回プレーオフに来た時は、準決勝でUTSUNOMIYA BREXに負けたけど、そこから学び、成長した。だから今回勝てて本当に報われた気分だ」と感情を高ぶらせながら、勝利の余韻に酔いしれた。

まだまだ各地で続く3×3の熱気

来シーズンはどんな戦いになるのだろうか-Ⓒ3×3.EXE PREMIER

12シーズン目を迎えた「3×3.EXE PREMIER」は勢力図の変化を感じさせて、長いシーズンの幕を閉じた。男子に至っては、決勝に日本勢が立てなかったのも史上初めて。サイズとパワー自慢のオーストラリア勢に対抗できるよう、来シーズンに向けた巻き返しを期待したい。

またPREMIERは閉幕するが、3×3の熱気はまだまだ続く。プロアマ混合トーナメントである「3×3.EXE TOURNAMENT」や、若年層を対象とした普及イベント「3×3.EXE GAME」、またPREMIERのレギュラーシーズンならびにPLAYOFFSの上位チームと世界の強豪チームを招待した「3×3.EXE SUPER PREMIER」などが、今後も開催される予定だ。さらに来年2月21日(土)22日(日)に日本バスケットボール協会が主催する「第11回 3×3 日本選手権 FINAL」(開催地:横浜BUNTAI)に向けて各エリアでの予選大会も行われる見通しだ。

■記者プロフィール
大橋 裕之
WordsMotionという屋号でライター・編集者。バスケットボールが多め。アーバンスポーツの3x3バスケをはじめ、BリーグやDリーグを取材するほか、スタートアップ領域や新規事業領域のビジネス系インタビューも実績あり。企画も考え、コンテンツ制作に伴走します。

≫「X」アカウント
https://x.com/Words_Motion

[写真]=Nobuhiro Fukami
アクセス
グラングリーン大阪
取材・文:
大橋 裕之( )
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