テニス観戦の流れを紹介
まずはメインゲートにてチケットを提示し、リストバンドをゲット。この日は有明コロシアムで行われる昼の部(デイセッション:A席2,000円)と夜の部(ナイトセッション:S席3,000円)のチケットを持参しており、ここでまとめて2本のリストバンドに交換する。これを手首に巻けば、会場内の各ゲートを自由に通過できる。要は、今日1日、顔パス状態となるのである。
試合は1日を通して、有明コロシアムのセンターコートだけでなく、第2コート(ショーコート)や、それ以外のコート(マッチコート1&2)でも行われ、コロシアムの指定席のチケットを持っていれば、ショーコートやマッチコートでは自由席で観戦することができる仕組みになっている。もちろん、練習コートで行われている選手たちの練習も、指定されたエリアで自由に見学が可能。
リストバンドを巻いた私は、早速コートへ馳せ参ずるでもなく、一旦ゲート外へ出て有明に出動してきたキッチンカーの一群を物色し、ステーキ、ケバブ、ハンバーガー、味噌豚丼といった肉肉しいラインナップを確認すると、お次は物販のテントへ突入。さながら、食欲と物欲を満たす予行演習である。
テント内では、テレビでよく見かける、ファンが選手にサインをもらっている巨大テニスボールを発見。おお、これ、ちょっと欲しいかも、と思い値段をチェックすると、4200円(税込)と予想外の価格だったので購入を見送る(前回の卓球のジャンボ団扇もそうだが、私にはレギュラーサイズを巨大化した品物に惹かれる性質があるようだ)。

サイン用のジャンボボールは4,200円-平床大輔撮影
会場で感じるATPツアーの臨場感
場外での事前リサーチを終えた私は、11時開始予定のコルダvs.ギロンのゲームを観戦するべく、コロシアムを背に、練習コートの状況を確認しつつ、仮設スタンドの組まれたマッチコート1へと向かった。
コート1では10列ほどある仮設スタンド中央の最上段へ。何となく陣取った場所だったのだが、ここからは、練習コートとしても使用されるコート2を始め、いくつかの練習コートを見渡すことができ、後々ある意味、特定席であることが判明する。
席に着くと、コルダの試合までまだ時間があり、コート1では外国人の選手が練習していた。私はその選手のことを寡聞にして知らなかったのだが、明らかに陣営の関係者と見られる露出度の高い服を着た、やけにゴージャスな外国人のお姉さんがコート内を闊歩しており、彼女の存在が世界中を転戦するATPツアーの臨場感を高めていた。

コルダ戦が行われたコート1‐平床大輔撮影
マッチコートと練習コートを同時観戦
そして、フェンスに囲まれた通路を挟んで向かいにある練習コート1に目をやると、まだ10時過ぎだというのに、13時過ぎに予定されているアルカラスの練習へ向け、早くも大勢のファンが場所取りをしている。流石は世界ナンバーワンである。
しばらくして、空になったコートにコルダ戦の審判員などが入場してくる光景をボーッと眺めていると、出し抜けにどこかのおっさんが野太い声で「フォウッ」とシャウトした。びっくりして辺りを見回すも、不審な人物はどこにもいない。そして、間を置かずに再び「フォウッ」。どうやら自動線審システムの機材チェックをしているらしいことが判明。こういうのは事前に周知しないと、特に年配の方の心臓に良くないのではないだろうか。

有明コロシアムの練習コートも‐平床大輔撮影
一蘭とアニメが好きなフリッツの逆転勝利
試合の方はというと、第3セットのタイブレークまでもつれ込んだフルセットの熱戦をコルダが制し、2回戦進出を果たした。当然、周りのコルダファン(女性多数)は大盛り上がり。
試合後、私はサインや写真撮影を求める多くのファンに丁寧に対応するコルダを尻目に、途中、人垣の間から練習する全米と同じ銀髪仕様のアルカラスの姿を確認すると、道すがら生ビールをゲットしつつ、昼の部のハイライトである世界4位の”テイラー・フリッツ”の試合が行われているメインの有明コロシアムへと足を運んだ

屋根が開いた状態の有明コロシアムメインコート‐平床大輔撮影


















