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シーホース三河がIGアリーナで初の主催試合
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シーホース三河が、ついにIGアリーナで歴史を刻む。クラブ史上初の“IG主催”となったりそなグループ B.LEAGUE 2025-26 SEASON

アルバルク東京を迎えたGAME1は、73–82で敗れたものの、第4Qに25得点を叩き出す猛追。その結果、シーホース三河は青援のうねりと反撃の手応えを確かにした。収容1万5千席クラスの新舞台に12,901人が集い、名古屋の新ランドマークを青一色のホームアドバンテージに変えた一夜である。

シーホース三河のオブジェが設置されたIGアリーナ

IGアリーナ正面に配されたシーホース三河のオブジェ‐Journal-ONE撮影


試合概況――最終スコアと来場者数

最終スコアは三河73–82A東京。立ち上がりからA東京が外角とトランジションで主導権を握り、シーホース三河は前半にビハインドを背負う展開となった。

第1Qはシュート選択の精度と守備の寄せが一歩遅れ、相手のリズムを止め切れなかった。

続いて第2Qでは、外角と速攻に押され、間合いの詰め方で後手に回る。さらに第3Qは入れ替えのタイミングで反発を試みたものの、連続失点が重なり点差は広がった。

ところが第4Qに入ると、シーホース三河はテンポ制御とスペーシングの再構成が噛み合い、ペイントタッチとキックアウトの両立で一気に反撃。初主催にふさわしく12,901人の声がコートに響き、会場全体の熱量がショットの決定力と守備の圧に直結。試合の空気は青に染まり、最後まで勝機を追い続けた。

シーホース三河vsアルバルク東京の一戦

シーホース三河とアルバルク東京の一戦-Journal-ONE撮影


Qごとの得点――前半の失点と最終Qの噴射

クォーター別の得点は以下のとおり。前半3Qまでの失点が響いたが、最終Qは圧巻のスコアで食らいついた。

クォーター第1Q第2Q第3Q第4Q
シーホース三河1521122573
A東京3021181382

試合の流れを象徴するのが序盤の連続ランだ。

第1Qから第3Qかけ、A東京に連続得点の機会を与えたシーホース三河。主導権を握られ続け、点差を詰めることができなかった。その要因は、ペリメーターでの最初の当たりが弱かったこと、ヘルプの一歩目が遅れたこと。そして、トランジションで戻る最初の三歩に迷いが出たことだ。

しかし、第4Qに入ると、シーホース三河はショートロールの受け手とウイングが連動。逆サイドのコーナーを生かす形で外角の成功率を引き上げて41得点と爆発した。その要因は、何といってもIGアリーナの熱狂だった。ブースターたちの熱が戦術と決定力に同期し、試合の空気を一変させた。

シーホース三河ブースターの熱狂的な応援

IGアリーナで熱狂するシーホース三河ブースター-Journal-ONE撮影


チームスタッツ――外角効率とFT精度が勝敗を分けた

当日のシュート効率は、A東京が3P45.5%(10/22)FT88.9%(16/18)と高水準を維持。対するシーホース三河は、3P28.6%(10/35)FT61.1%(11/18)と成功率が伸びなかった。

結果として、この決定率の差が勝敗を左右した。A東京はペイントでも着実に加点し、合計82点を積み上げてゲームを通して内外のバランスを保った。

アルバルク東京のチェイス フィーラー

チェイス フィーラーは内外角全てのシュートを成功させた‐Journal-ONE撮影

対するシーホース三河も、第4Qで外角とリムアタックの両立に成功した。しかし、前半の失点とフリースローの取りこぼしが最後まで重くのしかかった。だからこそ、次戦は「外角の確率」「もらったFTを落とさない」「ペイントの守りを固める」の三点が鍵になる。

シュートは確率のスポーツだが、確率を上げる準備はできる。キャッチの角度、足の入れ方、リリースの再現性を整え、良い形のショットを増やすことで成功率は安定する。

さらに、FTはルーティンの徹底がすべて。試合の中でも一呼吸おいて、同じ手順で撃ち切る。ペイント守備は、最初の当たりとヘルプの距離感を揃えるだけで大きく改善できる。小さな積み上げが、最後の数点差を埋める。

シーホース三河のダバンテ ガードナー

厳しいマークを受けたダバンテ・ガードナー-Journal-ONE撮影


シーズン戦績比較――得点力は三河、失点管理はA東京

”IG決戦”前までのシーズン指標で見ると、シーホース三河は19勝7敗。平均得点85.9点、FG成功率48.5%、3P35.0%、FT78.0%、平均リバウンド36.0、平均アシスト21.6。総じてオフェンス効率とFT精度が高く、“スコアを伸ばす力”に秀でる。

アクセス

IGアリーナ(愛知国際アリーナ)

  • 住所
    愛知県名古屋市北区名城1丁目2-22
  • TEL
  • アクセス
    東海道新幹線 名古屋駅 - 名古屋地下鉄桜通線(5分)- 久屋大通 - 名古屋地下鉄名城線(4分)-名城公園 - 徒歩3分
  • その他
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取材・文:
Journal ONE( 編集部 )
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