四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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皇后杯を制したENEOSサンフラワーズ
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試合の流れが変わった瞬間

プレッチェルがねじ込む1本の3Pシュートが、1本のリバウンドが。ダメージとなって相手のデンソー アイリスへの内臓に蓄積していく。

プレッチェル率いるENEOSとデンソーの皇后杯決勝

ENEOSとデンソーの決勝となった皇后杯-永塚和志撮影

決勝の立ち上がりとENEOSの勝利

1月11日に国立代々木第一体育館で行われた、皇后杯※の決勝戦。プレッチェルが所属するENEOSサンフラワーズは76-62でデンソーを下した。下馬評を覆しての3大会ぶりの優勝を果たした。※全日本バスケットボール選手権大会

主役は今シーズン限りの引退を表明している宮崎早織。そして、宮崎の盟友で2025-26からチームに加入した馬瓜エブリンだったが。しかし、プレッチェルの攻守における効果的なプレーぶりもまた、勝利の欠かせない要因となったように思われた。

今シーズン加入のアメリカ人は、17得点、11リバウンドを記録した。とりわけ放った4本の3Pのうち3本を決め、オフェンスリバウンドを6本もぎ取ったことは、勝敗を分けた大きな要因の一つだといえた。

ENEOSの主軸は宮崎と馬瓜エブリン-永塚和志撮影

ENEOSの主軸である宮崎と馬瓜エブリン-永塚和志撮影

試合序盤に直面した課題

もっとも、試合を通して彼女が非の打ちどころがない内容のプレーをしていたかといえばそうではなかった。プレッチェルは第1 クオーター半ば、この試合で初めてコートに立った。すると、出番から3分ほどの間で立て続けに3つのターンオーバーをしてしまう。こうして、最初は味方との連携で苦戦した。

それでも、彼女の表情に焦りやフラストレーションが溜まっていた様子は伺えなかった。それについて試合後に問われたプレッチェル。いかにも自身を客観視できているという、落ち着き、かつ淡々とした口調でこう答えた。

「試合の序盤はいろんなことが置きます。審判がどのように笛を鳴らすかなどは私の制御できることではありませんし、私はそういったことに執着をしないようにしています」。

「相手も様々な方法で私を無力化しようとしていましたが、私は自分自身を見失わないように心がけていましたし、受け身にならに事が大事だと思っていました」。

ENEOS優勝のキーとなったプレッチェル-永塚和志撮影

ENEOS優勝のキーとなったプレッチェル-永塚和志撮影

現代バスケに適応した選手像

プレッチェルは学業でもスポーツでも世界的に高いレベルにあることで有名なスタンフォード大学の出身だ。しかも学士だけでなく、修士も取得している。

ちなみに、専攻は「マネジメント・サイエンス・アンド・エンジニアリング」。経営学、高額、数学等を融合とした学問だった。無論、学歴だけで人の頭の善し悪しを判断しきれない。ただ、プレッチェルの話しぶりからは彼女が聡明な人物であることがおぼろげながらわかった。

プレッチェルがボールをキープ

ボールをキープするプレッチェル-永塚和志撮影

ジョシュ・ホーキンソンとの共通点

やや余談めいているが、インサイドの選手でありながら機動力や3Pのシュート力があり、バスケットボールにおいても俯瞰で物事を見る。加えて、それを言語化することができるという点で、プレッチェルはやはり大学(ワシントン州立大)では修士を取得している男子日本代表のジョシュ・ホーキンソン(Bリーグ、サンロッカーズ渋谷)を想起させる。

Bリーグオールスター2026でのジョシュ・ホーキンソン

ASG2026でのジョシュ・ホーキンソン-Journal-ONE撮影

Wリーグでは今シーズン、33年ぶりに在留資格の有無に関わりなく外国籍選手がプレーできるようになった。

これにより各チームは国外出身の選手を獲得した。ENEOSも2021年にスタンフォード大で全米一の一員となり、2023年のWNBAドラフト指名(3巡でコネチカット・サン)の経歴を持つプレッチェルとの契約に至った。

身長196cmというとりわけ日本においては圧倒的な高さを有するセンター。従前はニュージーランドやオーストラリア、フランス、ハンガリーのプロリーグでプレーをしていた。数年前までのENEOSの黄金期には渡嘉敷来夢(現アイシン ウィングス)らによるインサイドの強さが際立っていた。

■記者プロフィール
永塚 和志
フリーランススポーツライター。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、FIBA W杯や米NCAAトーナメントを取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

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Journal-ONE記者の永塚和志氏
取材・文:
永塚 和志( 日本 )
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