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アルバルク が天皇杯を制した
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アルバルクでMVPを獲得したライアン・ロシター‐永塚和志撮影

MVPを獲得したライアン・ロシター‐永塚和志撮影

Grit Upを体現し前進するアルバルクの未来

困難を力に変えるアルバルクの精神

今シーズンのアルバルクのスローガンは「Grit Up」だ。Gritとは「粘り強さ」や「情熱」といった意味の単語。そして、Grit Upとは「粘り強くやりぬく」といった意味合いとなる。

これほどの故障者に見舞われるなどとよもや想定してはいなかっただろう。しかし、チームがここまで置かれてきた状況。それゆえ、このスローガンがあまりにふさわしいものとなっている。

バランスキーは天皇杯について、不完全なロスターで戦う中でも「勝てるというプライドと自信」があったと話した。「勝てる」は「勝って然るべき」といった過信や驕りとは同義ではない。

「誰一人、セルフィッシュにならず、得点だけでなく、ディフェンスやリバウンド、ルーズボール……そういうところをみんながしっかり徹底した結果です。今年やっと一つの山を超えられた。今まで以上にチームとして戦えた天皇杯だったと思います」。

天皇杯はチームとしての手応えを感じた‐永塚和志撮影

天皇杯はチームとしての手応えを感じた‐永塚和志撮影

再び強いアルバルクとなるために

優勝会見にはデイニアス・アドマイティスヘッドコーチと5人の先発選手が登壇した。中央に座ったバランスキーは賜杯である天皇杯を眼の前にしながら、そう力強く語った。

シーズンでのアルバルクの戦績は現在、19勝11敗だ。だいぶ白星が先行してはいるものの、順位表では東地区の5位。ポストシーズン争いを考えれば当然ながら、なんら保証が与えられているわけでもない。また、故障者が戻っていつより完全なロスターで戦うことができるかも、わからない。

それでも、アルバルクには少しずつ強さが戻ってきているような予感めいたものが漂う。もちろん、天皇杯での優勝は彼らに自信をもたらした部分も大きい。

「もう一回、強い時代のアルバルクじゃないですけど、優勝に絡めるようなチームをみんなで作っていけたら」。

連覇を知るバランスキーは、そう話した。

■記者プロフィール
永塚 和志
フリーランススポーツライター。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、FIBA W杯や米NCAAトーナメントを取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

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Journal-ONE記者の永塚和志氏
取材・文:
永塚 和志( 日本 )
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