つまり、ギブスは「まだ合わせている途中」でも、点差が動く局面で“落とさない仕事”を出せる。これはローテが苦しい千葉ジェッツにとって、これ以上ない現実的な助けとなった。

ジェフ・ギブスが電撃現役復帰-Journal-ONE撮影
GAME1:千葉ジェッツが序盤で崩れた“構造”を読み解く
24日のGAME1は、最終スコア61-92。中でも1Qが9-26と、試合終了までモメンタムを獲得することが難しい展開となった。結論から言えば、千葉ジェッツは「試合の入り」で呼吸を奪われ、以後は“追いかけるための得点手段”が細っていった。
まず、千葉ジェッツはFG%32.3%、3Pは7/31(22.6%)と低迷した。一方で琉球ゴールデンキングスはFG%44.6%、3P14/35(40.0%)と高効率。その結果、点差が自然に開いていった。つまり、序盤に作られた点差は「勢い」の差だけでなく、「確率」の差でもあった。
加えて、千葉ジェッツはリバウンドでも押し切られた。GAME1の総リバウンドは千葉ジェッツ36、琉球ゴールデンキングス50。セカンドチャンスを与えれば、守っても守っても終わらない。そこで脚が止まり、外が入らない焦りも増える。
そして、もう一つ見逃せないのが“ローテ事情”だ。ギブスは合流直後にもかかわらず20分超、ミロラ・ブラウンも12分超をプレーした。
これは「補強が間に合った」という意味でもあるが、同時に「整う前に試合が来た」ことも示す。したがって、チームとしての連動性が不足し、琉球ゴールデンキングスの完成度に飲まれた面は否定できない。

GAME2でシュートするミロラ・ブラウン-Journal-ONE撮影
1月24日の収穫:補強組が“試合の中で”スタートできた
ただし、ここで悲観しすぎるのも違う。
大敗の中でも、補強組が初日から出場し、強度を体感できた価値は小さくない。なぜなら、後半戦は「噛み合わせを作りながら勝つ」局面だからだ。
言い換えれば、GAME1は“痛い負け”である一方で、“調整が始まった日”でもあった。
GAME2:“試合の形”を取り戻した修正の中身
続く25日のGAME2も、結果としては63-65と惜敗。しかし、内容は前日とは明確に違った。まず、スターティング5を入れ替えた。
千葉ジェッツは原修太・渡邊雄太・ナシール・リトルを先発から外し、金近廉・田代直希・ジェフ・ギブスを抜擢。その結果、1Qを21-12で奪い、狙い通りにリードを作った。
ここが重要だ。24日の敗因は「入り」。ならば25日は「入りを変える」。これは修正として最も分かりやすく、最も効果が出やすい。そして、実際に効果が出た。だからこそ、千葉ジェッツは“試合の土俵”に戻れたのだ。

古巣相手に先発で奮闘した田代直希-Journal-ONE撮影
次に、データで見ると「勝ち筋の再構築」が見える。千葉の3Pは5/31(16.1%)と極端に低く、外は入らなかった。それでも接戦に持ち込めたのは、FTで得点を拾ったからだ(FT22/30)。つまり、“外が入らない日の勝ち方”を探した。
個人成績にも役割の輪郭が出ている。
リトル:16得点・9リバウンド、FT8/9(攻めて点を拾う)
富樫:11得点・5アシスト(ゲームを整える)
ホグ:10得点・10リバウンド(インサイドの耐久)
さらに、ギブスは短時間で9得点を積み、ミロラ・ブラウンは短い出場で±+9を残した。
つまり、千葉ジェッツは「ムーニーの代わりを一人で探す」のではなく、「複数人で役割を分担する」方向に舵を切り始めた。これは、現実的で、かつ長期的に強いチームが取る方法だ。

攻守に大車輪の活躍 ナシール・リトル-Journal-ONE撮影
“残り43秒”の逆転負けは、破綻ではなく「勝ち筋の裏返し」
しかし、最後は残酷だった。千葉ジェッツが4Q終盤に最大14点差まで広げた後、琉球ゴールデンキングスが反撃。その結果、残り43秒で同点に追いつかれた千葉ジェッツは、逆転負けを喫する。
それでも、この展開を「崩壊」と呼ぶのは違う。なぜなら、24日は序盤で試合が壊れたが、25日は序盤で主導権を握り、最後は“勝負の1本”の世界まで運んだからだ。























