琉球ゴールデンキングスが連勝!残り43秒での同点逆転劇
琉球ゴールデンキングスが勝ち取ったのは、劇的な2点差以上に「攻め続けた者だけが届く景色」だった。
1月25日、ららアリーナ東京ベイ。りそなグループ B.LEAGUE 2025-26の千葉ジェッツとのGAME2は65-63で琉球が勝利。千葉が先行する時間が長い展開でも、琉球は最後の最後で同点に追いつき、逆転までやり切った。
クォーターは千葉が1Q21-12、前半もリードを握ったが、4Qは琉球が22-12でひっくり返した。
この勝利を“データ”で読み解くと、見えてくるのは明快だ。琉球はこの日、フィールドゴール試投が72本。千葉の57本を大きく上回った。
3P成功率は琉球13.6%(3/22)と決して良くない。それでも「撃てる場所」までボールを運び、撃ち続けた。
“苦しい時間に点が入らない”のではなく、“苦しい時間でも点を狙い続ける”――それが逆転の土台だった。

シュートを放つヴィック・ロウ(琉球)-Journal-ONE撮影
データが語る逆転劇:琉球は「試投数」で勝負を壊さなかった
千葉は3Pが16.1%(5/31)と外が沈まず、フリースローで粘りながら63点まで積み上げた(FT22/30)。
とりわけナシール・リトルは16得点、しかもFGは4/12でもFTが8/9と“ファウルをもぎ取る得点”で千葉を支えた。富樫も11得点・5アシストでゲームを整え、ホグは10得点・10リバウンドとインサイドで踏ん張る。
数字だけ見れば、千葉の「粘り」は十分に勝ちに近かった。
それでも琉球が上回った最大要素は、試合を通しての“再挑戦回数”だ。
琉球のFG試投は72本、千葉は57本。この差は、リバウンドやルーズボール、ポゼッションの奪い合いで琉球が「もう1回」を作っていたことを示す。
さらに、千葉がボールを失ったターンオーバーは9。琉球の守備が“ミスの種類”を限定し、終盤まで強度を落とさなかったことも読み取れる。

DJホグ(千葉J)はリバウンドで奮闘-Journal-ONE撮影
琉球ゴールデンキングスは「外が入らない日」でも撃ち筋を失わない
この日、琉球の3Pは3/22(13.6%)と厳しい確率だった。それでも勝てたのは、外が入らないことを言い訳にせず、“打てる場所まで運び”“運べたら打つ”を徹底したからだ。
この日、勝負を決めたのは「確率」より「継続」だった。
琉球ゴールデンキングスの勝因その1
まずは、ヴィック・ローが“20本撃って”試合をつないだことが大きな勝因。この試合の軸は、疑いなくヴィック・ローだった。
ローは24得点。しかもFGは10/20(50.0%)、リバウンド11本、アシスト3本、出場中の得失点差を示す±は+14。まさにチームの心臓部である。さらに注目すべきは、点数よりも“試投数20本”の意味だ。
千葉が先行し、琉球が追う展開が続く中で、ローは攻め手を絶やさない。外が入らない日でも、2Pは8/14(57.1%)と高確率で、ペイントに圧をかけ続けた。
「我慢してどうやってシュートを打つかを考えた」という桶谷大ヘッドコーチが試合後に振り返る。最も具体的に“数字”へ落とし込んだのがローの20本だった。
接戦終盤でエースがボールを持つ回数が増えるのは当然だ。だがローは、単に撃つのではなく、50%で沈めながら20本を完遂した。厳しい展開でも得点を狙い続けた――その象徴がローだった。

20本のシュートを打ち続けたヴィック・ロウ(琉球)-Journal-ONE撮影
琉球ゴールデンキングスの勝因その2
次の勝因は、岸本隆一の“流れを変えるプレー”が最後の43秒を呼び込んだ。データで語るなら、ローが“量と質”で引っ張った。そして“空気”を変えたのが岸本隆一だ。
岸本は試合後こう言った。
「39分間は追い詰められているような試合だった。(勝って)良い経験となった。(細かい戦略は言えないが)明確に狙いどころがあって、それをチームで共通認識して結果良いバスケットになった」。
この「狙いどころの共有」は、数字に表れにくいが、終盤の判断を揃える最重要ファクターだ。
特に、千葉は渡邊雄太がFG0/8(0%)とシュートが落ち、富樫も3P1/6(16.7%)と外が伸びない中で、フリースローで点をつないでいた。こういう“我慢比べ”の試合は、流れが固着しやすい。





















