四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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Bリーグドラフト 仙台89ersがユース優先交渉権を獲得した阿部真冴橙
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チーム参加状況とドラフトの盛り上がり不足

ちなみにBプレミアに参画する26チームのうち、宇都宮ブレックス、シーホース三河名古屋ダイヤモンドドルフィンズが不参加を表明していた。

また出席をした23チームにしても、1巡指名に参加する(参加した上で指名回避は可能だった)ことに決めたのは15チームにとどまった。

また、レバンガ北海道と仙台89ers、名古屋Dは、自チームのユース出身選手と優先的に交渉のできる権利を使って若手選手と契約を果たしていた(ドラフトではこの旨も発表された)。名古屋Dは最初からドラフト不参加。他の2チームもユース選手との契約をしたのなら、実質的にドラフトでの指名回避は明白だった。これでは盛り上がるはずもなかった。

Bリーグドラフト 仙台89ersがユース優先交渉権を獲得した阿部真冴橙

仙台89ersがユース優先交渉権を獲得した阿部真冴橙-永塚和志撮影

島田チェアマンの総括とドラフト導入の意義

イベント後、島田チェアマンはこうした状況を「想定内」だとした。ドラフトを通してでないとプレミアでプレーができないという意識を選手や指導の現場に広げることが、日本のバスケットボール界全体の強化に資するのだと、同氏は主張した。

スポーツリーグにとって一番の「商品」は、いうまでもなく「試合」と「選手」だ。しかしBリーグは今後、ドラフトも彼らを代表するイベントにしていく意気込みだ。

「除いた、というか、それと匹敵する、です」。

ドラフトを、優勝決定戦(ファイナル)を含めた試合を除いたものの中で最大級の催しとしていく構想かと記者から問われた島田氏は、即座にそう返して言葉を続けた。

「ファイナルがプレミアではホーム・アンド・アウェイになったりしますけど、イベント事としてはオールスターと(Bリーグ)アワードとこのドラフトが3本柱になるというくらいの位置づけで育てていくつもりでいるので、頑張りたいと思います」。

観客不在開催と“指名の驚き”が生んだ静寂

今回のドラフトでは一般の観客は入れなかった。当初はファンを入れることやスポンサーを募ることも検討はしたそうだが、まずは開催をしてみて、そこから「ブラッシュアップする状況を整え」(島田氏)ることを優先したという。

観客なしでの開催もまた、盛り上がりの欠如につながった。全体1番目の選択権を持っていたサンロッカーズ渋谷は、山﨑一渉を指名した。昨夏には男子日本代表チームでデビューも飾っている山﨑は、現在ノーザンコロラド大に通っている。

ドラフトでの指名を希望する選手は原則、「志望届」の提出が必要となる。しかし、アメリカのNCAA(全米大学体育協会)の学校に所属する選手の場合にはこれに該当しない。

つまり、現在3年生の山﨑がBリーグ入りを希望しているかどうかすらもわからない中で、SR渋谷は指名に及んだのである。

チームがNCAA所属選手との契約交渉および締結には規定がある。その期間が、3-4月に行われる全米選手権の「NCAAトーナメント」終了後から6月末日までなのだ。因みに、日本の学校に通う者は3月末日が期限である。

SR渋谷による山﨑の指名は、あるいは今回のドラフトで一番の驚きのそれだった。観客が入っていればおそらく相応のどよめきが沸き起こっていたと思われた。しかし、会場の空気が大きく揺れ動くことはなかったのには”当然ながら”寂しいものがあった。

Bリーグドラフト 全体1位指名を受けた山﨑一渉

全体1位指名を受けたのは山﨑一渉だった‐永塚和志撮影

NBA・NFLの巨大ドラフトイベントとの比較

NBAのドラフトはコロナ禍の2020年を除いて2013年以来、ブルックリン・ネッツの本拠であるバークレイズ・センターで開催されてきた。公式な数は発表されていないものの、約1万8千人の収容数の同所を埋め尽くさんばかりの数多くのファンが来場する。

さらに桁外れの規模を誇るのがアメリカンフットボールのNFLだ。同リーグでは2015年以降、開催都市を持ち回りとしながら野外の会場でドラフトを行ってきた。

2025年のそれはパッカーズの本拠ウィスコンシン州のグリーンベイで開催された。人口約10万人ほど(周辺地域を合わせても32万人ほど)のグリーンベイ。そこにドラフトの3日間の開催期間中に延べ60万人のファンが押し寄せた。その前年の開催地は、ミシガン州・デトロイト(ライオンズの本拠)。そこでは同77万5千人を記録している。

さらにいえば、NBAでもNFLでもチームが本拠を置く街で公式、非公式の「ドラフトパーティー」が開かれる。そこには、数百人、数千人といった人々が集まる。ファンたちは、ドラフトをテレビ観戦しながら交流してもいるのだ。

■記者プロフィール
永塚 和志
フリーランススポーツライター。Bリーグ、男女日本代表を主にカバーし、FIBA W杯や米NCAAトーナメントを取材。他競技ではWBCやNFLスーパーボウル等の国際大会の取材経験もある。著書に「''近代フットボールの父'' チャック・ミルズが紡いだ糸」(ベースボール・マガジン社)があり、東京五輪で日本女子バスケ代表を銀メダルに導いたトム・ホーバスHC著「ウイニングメンタリティー コーチングとは信じること」、川崎ブレイブサンダース・篠山竜青選手 著「日々、努力。」(ともにベースボール・マガジン社)等の取材構成にも関わっている。

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Journal-ONE記者の永塚和志氏
取材・文:
永塚 和志( 日本 )
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