大きく前進した2025シーズン
女子ソフトボール ”JDリーグ” の2025シーズンで快進撃を見せた伊予銀行ヴェールズ(以下、伊予銀行)。創部40周年を迎えた節目に、西地区3位という成績で初のプレーオフ進出を果たした。

初のプレーオフ進出を決めた伊予銀行ヴェールズ‐Journal-ONE撮影
そんなチームの歴史に残るプレーオフではファーストステージで日立サンディーバと対戦。先発には黒木美紀投手、捕手にはチームを支える安川裕美選手を起用し、バッテリーを組んで臨んだ。ロースコアで進む展開で6回表に平岡 花選手による起死回生のソロ本塁打を放った。同点に追いついた直後の6回裏、伊予銀行は絶対的エースの庄司奈々投手をマウンドに送った。しかし粘る日立打線に対して連続四死球を与えて2失点。その後、伊予銀行の反撃は届かずに惜しくも敗戦。2025シーズンは幕を閉じた。
そしてシーズン終了後の12月に支配下登録選手抹消の公示が発表。これまで中心選手としてチームを牽引してきた投手と捕手、そして内野手を含めた計6名の選手の退団が発表された。

昨シーズンを持って6名の選手が退団を決めた-Journal-ONE撮影
選手の入れ替わりによって大きな変化を迎える伊予銀行。新体制となった1月。来シーズンはどのような変革を遂げるのか。本格的な始動を目前に石村 寛監督に、その想いを聞いた。
新メンバーを迎え、チームが始動
移籍選手の加入
年が明けた1月。まずチームに大きな変化をもたらすのが新加入選手だ。今回、新たに日立サンディーバから移籍してきた田内 愛絵里選手が入団。投手と打者の二刀流として、これまでの実績は十分。抜けた投手と打撃力の穴を埋めてくれるのではと、石村監督も期待を高めた。

投打の二刀流での活躍に期待が高まる田内選手-Journal-ONE撮影
「(田内選手の入団は)戦力としては大きいですよね。投手陣も庄司(奈々)を筆頭に田内が入って、そこに小泉(夢乃)もいるので戦えると思っています。やはりトヨタと日立でやってきて、実績も経験も知識もある。そして何よりストイックなので、いい影響を与えてくれるなと。投手としてもフル回転で行ってもらわないとですね」とチームの戦力強化を図る。
さらに新チームをまとめるのが、在籍6年目を迎える辻井 美波主将。2022年には西地区の遊撃手でベストナインを獲得し、チームを支える中心選手となった辻井主将。昨年まで安川選手と共にチームをつくり、初のプレーオフ進出には必要不可欠な選手の一人だ。

2026シーズンからチームを引っ張る辻井新キャプテン-Journal-ONE撮影
今年からチームを引っ張る新主将に対して「辻井は、辻井のカラーを出せばいいと思っています。前のチームと同じカラーになろうとしなくていい。自分のやりたいチームを作ってほしい」と声を掛けたという。
新体制で広がるチャンス
昨年まで捕手が数年間固定していたこともあり、バッテリー中心のチームとして見られてきた伊予銀行。そこが今年のチーム作りにおける大きな変化となる。
「そこがどうなっていくのか、大きな楽しみの一つです。選手たちもしっかり自覚を持って、実力を伸ばしてくれたらと考えています」

瀧川選手のパンチ力のある打撃で得点を奪う-Journal-ONE撮影
しかし変化には、どうしても不安や不満が生じやすい。「(守備面でも)ずっと安川がキャッチャーでやってきたので、そこが抜けるのは選手たちも不安ではあると思います。でもまた違った化学反応が絶対起きるはずで、新しく活躍する選手が出てくると思っています。苦しいこともあるだろうけど、その中で良い風が吹いてくることへの楽しみはすごくあります」と話した。
「でも、オープン戦が入ってくると状況も変わって『これどうなんだ?』ということもあると思います。しかしそれも想定しているし、今はどっちに転ぶのか分かりません。いい意味で違ったチームができ上がってくるのかと楽しみです」と前向きに捉えていた。




















