「体制が整い始めた」ことが、勝ち方の幅を増やす
この勝利がうれしいのは、スコアだけではない。外角の火力がある。ペリメーターでズレを作れる。ペイントエリアで押し切れる。守備で相手の外角を簡単に打たせない。さらに、時間の使い方まで含めて“勝ち切る設計”ができる。
離脱者が重なった時期を越えて、いま千葉ジェッツは「できること」が増えている。だからこそ、同じカードでも前日とは違う勝ち方ができた。
ホグは外角だけでなく、ペリメーターからペイントエリアまで支配して24得点。リトルは外角で流れを作り、ペイントエリアで破壊力を示す。富樫は9得点4アシストで、テンポと決断を握った。
そして、原は要所で11得点、外角の一撃で決着を呼び込んだ。最後に渡邊が勝負どころのフリースロー3本で、勝利の天秤をこちらへ確実に寄せた。
数字が語るのは結果だが、今日の千葉ジェッツが示したのは「形が整ってきた」という未来の手触りだった。

3P、ディフェンスを要所でチームを支えた原-Journal-ONE撮影
グリーソンHCと原が語った“次”――そして強豪・三遠へ
試合後、トレヴァー・グリーソンHCはブースターへの感謝をまず口にした。「この声援が力になった。ありがとう」。
前半のムードの良さを喜びつつ、試合の中で生まれる課題も次へつなげる姿勢を示し、「チームがハードに戦ってくれて誇りに思う。40分戦い続けるには課題はある。アウェーとなるが頑張る」と前を向いた。
さらに渡邊の出場について「良かった」とし、ベンチスタートでも役割を果たした点を評価しながら、「5人それぞれがボールを回せるメンバーを長く出したい」と、整い始めた体制をさらに強くする意志を明確にした。

試合後、会見に臨む原-Journal-ONE撮影
原も言葉はぶれない。「昨日は負けてしまったが、ららアリーナでのCS開催を狙っているので、勝てて良かった」。
そして自分の仕事について、スクリーンやスペースメイク、カットといった“スタッツに出ない部分”を大切にしていることを語り、「スピード、高さのミスマッチを見つけ、そこを突くのが強豪であり続ける千葉ジェッツ。そこを、しっかりと全員で出来れば。だから自分もそこで役割を果たせるように」と締めた。
次戦はアウェイで強豪・三遠ネオフェニックス。今日の72-64は、単なる一勝ではない。
離脱者が重なった時期を越え、体制が整い始めた千葉ジェッツが、ここからさらに加速していくための合図だ。豊橋でも、千葉ジェッツの“整ったバスケット”が、ブースターの声とともに大きく羽ばたく。























