春を彩る幻想の長崎へ
長崎ランタンフェスティバル2026完全ガイド

春を彩る幻想の長崎へ
長崎ランタンフェスティバル2026完全ガイド

中山亮平 37歳のレジェンド、新天地で輝く
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn

山中亮平、新天地で見せるベテランの覚悟と挑戦

山中亮平 は、ラグビーワールドカップ2019で「15」番を背負い、日本中を沸かせた元日本代表フルバックだ。

188cmの体躯を生かした力強いラン。ファンを魅了する『ファンタジスタ』としてのセンスを持つ中山。東海大仰星高校、早稲田大学、神戸製鋼(現・コベルコ神戸スティーラーズ)と、常にトップレベルで活躍してきた。

そんな山中は37歳の今シーズン、新たなチャレンジを断行した。それは大学卒業後、故・平尾誠二総監督に誘われてプレーを続けていた神戸を離れて、浦安D-Rocksへの移籍を決めたことだ。

これを受け、移籍を決断した中山亮平に迫る。移籍した背景はもちろん、高校、大学、社会人での日本一を経験にも触れていく。日本屈指のベテランBK(バックス)の今を伝えていこう。

中山亮平が浦安D-Rocksに移籍

ベテランFB山中は、今季、神戸から浦安に移籍した‐斉藤健仁撮影

元日本代表、キャリアの終盤で決断した新たなチャレンジ

「関西の雄」神戸。昨シーズンは、終盤に力を見せてリーグワン発足後、最高順位となる3位に入った。だが、ベテランのFB(フルバック)山中亮平は、プレーオフでは出場時間をもらえず。若手選手の台頭もあって、リーグ戦6試合の出場に終わっていた。

 山中は「そのまま神戸で終わるのが、良い流れといったら良い流れだった」と話す。よって、契約更新することも可能で、神戸に残り引退するまで、そのままプレーを続け得る選択肢もあった。それゆえ、中山は「移籍するか迷った」という。

プロラグビー選手としてのキャリアの終盤を迎えていた中山。D-Rocksからオファーを受け、それでも移籍を決断するに至った理由を話す。

「移籍したからといって、試合に出られる保証はなかった。それでも、自分にはまだできることがあるんじゃないか。そして、すごくやりがいがあると思った。残り少ないラグビー人生でチャレンジしたい。新しい経験もしたいし、もう一度ワクワクしたいと思った」。

2011年から過ごした神戸を離れて、2025-26シーズンからD-Rocksへの移籍を決めた。タイミングとしては、子どもがちょうど中学校へ進学。そのため、D-Rocksでは単身赴任でのチャレンジとなった。

「寂しいですが、楽しんでいます。1人で過ごすことも多くて、ご飯などは全部自分でやらなくてはいけない。そういう部分では新しいことだらけ(苦笑)」。

浦安ではCTBケレヴィやNO8ヴィーセといった世界的プレイヤーと一緒にプレー‐斉藤健仁撮影

浦安ではCTBケレヴィやNO8ヴィーセといった世界的プレイヤーと一緒にプレー‐斉藤健仁撮影

新天地の浦安D-Rocksで示す存在感

昨シーズン、初めてディビジョン1に昇格したD-Rocksは、最下位に終わった。

入替戦で残留を決めた今シーズン、元イングランド代表PR(プロップ)のグラハム・ラウンツリーHC(ヘッドコーチ)が新たに就任。再スタートを切る中で、ベテランの『新人選手』として、山中亮平はチームに合流した。

「神戸でやってたラグビーと全く違い、新しいこともたくさんある。最初は難しかったが、だんだん良い感じでわかってきた。チーメイトとのコミュニケーションもすごくよくなってきた」。

チーム全員で勝利を目指す、『一枚岩』をテーマに掲げている今シーズンのD-Rocks。ラウンツリーHCが目指すラグビーについて聞くと、山中は「80分間、諦めずに最後まで走り勝つ。キックを使うことも多いので、ボールインゲームの長さは意識している」と話す。

開幕前のプレスカンファレンス。初戦のダイナボアーズに勝利

開幕前のプレスカンファレンス。初戦のダイナボアーズに勝利‐斉藤健仁撮影

新体制での役割とチームにもたらす影響

また、ラウンツリーHCの印象を聞くと、全幅の信頼を置いていることが分かる。

「イングランドラグビーのレジェンド。ワールドカップ直前にメンバーから落ちるなど、僕によく似た経験もしている。HCがいろいろな経験をしている分、ハードワークを課してくるが、説得力もある。すごく良いコーチだと思う」と話した。

「良いBKも多く、ポジション争いがある中、まず試合に出たい。」と意気込んでいた中山。その言葉通り、開幕から5試合連続で、「15」番を背負ってレギュラーとして試合出場。中山の武器・左足のロングキックは健在だ。

その結果、昨季プレーオフトーナメントに出場した静岡ブルーレヴズ相手にビジターで白星。計3勝を挙げるに寄与した。山中が加入したD-Rocksは、チームとしても明らかに昨シーズンとは違う。粘り強いラグビーを見せて奮闘している。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
この記事の関連記事
TwitterFacebookLinePinterestLinkedIn