オーストラリアも粘りをみせる
一方、オーストラリア代表は前日に日本を終盤まで追い詰めた攻撃とは程遠い打線が続いた。しかしここから意地を見せる。6回裏、この回先頭の6番ロビー・グレンディニング(#6)が左中間へソロ本塁打を放って待望の1点を獲得。

意地の一発でオーストラリア代表に活気が戻るーJournal-ONE撮影
ようやく試合が動いたと思われたが、韓国代表もすかさず攻撃。6回表、1死から8番パク・ドンウォン(#27)が左中間への二塁打で出塁すると、パスボールで三塁にまで進塁。そして打順は1番に戻りキム・ドヨンが、綺麗な流し打ちで右前に運び適時打。6-1と再び点差5に広げ、韓国代表が優位に立った。
何とか1点を取って、1次ラウンド突破の望みを残したいオーストラリア代表。7回裏には四球と内野安打で無死一、二塁とチャンスを作った。そして打席にはこの試合2安打、そのうち1打席は唯一の得点である本塁打を放ったロビー・グレンディニングを迎えた。
この試合で1番警戒する場面。ファンも祈るように見守る中、マウンドのデーン・ダニング(#33)はここをダブルプレーに打ち取ってピンチを凌いだ。

超満員の東京ドームは野球ファンで溢れていた-Journal-ONE撮影
終盤にドラマが
しかし、ドラマはまだ終わらない。オーストラリア代表は8回裏にも反撃。先頭の8番ロビー・パーキンス(#9)が四球を選んで出塁。そして1点を取ればいいオースオラリア代表は、続く9番ティム・ケネリー(#23)が送りバントを仕掛けた。打球は綺麗に投手に前に転がったが、一塁走者が走塁途中でまさかの転倒。
思いがけない相手のミスに会場は沸いたが、打球を処理した野手はこの転倒に気付かず。転倒前に走者を確認し、間に合わないと思い一塁へ送球してしまったのだった。
するとこのミスが失点の引き金に。打順が1番に戻るとトラビス・バザーナ(#64)が左中間へ適時打を放って得点。オーストラリアが再び点差を4点に縮めた。

オーストラリア代表が粘りを見せて韓国代表を追い詰めていく-Journal-ONE撮影
追い込まれた韓国代表
後がなくなった韓国代表だったが、ここでは終わらなかった。9回表、先頭の1番キム・ドヨンが四球を選んで出塁。すると3番のイ・ジョンフが放った遊ゴロでは、併殺を狙ったオーストラリア野手がまさかの暴投。ボールが外野に転がる間に二塁から三塁へ走者が進み、1死一、三塁と最大のチャンスを作った。
これ以上ない絶好の場面で迎えるは4番のアン・ヒョンミン。スタンドからは大声援。そんなヒョンミンが放った打球はセンターの後方へ大きくフライとなり、三塁走者はタッチアップで余裕の帰還。韓国が土壇場で1点を返し7-5。
そして最終回のオーストラリアの攻撃では、1人に四球を許すも後続を完璧に抑えて試合終了。韓国代表が5点差をつけて勝利し、4大会ぶりの準々決勝ラウンド進出を決めた。

4大会ぶりの1次ラウンド突破は感動のラストだった-Journal-ONE撮影
歓喜の涙を流す韓国代表
ゲームセットの瞬間にはベンチから韓国選手たちが一斉に飛び出し、全員で勝利を祝福。野球の祭典での悪夢からようやく抜け出し、涙を流す選手もいて感動に包まれた。
惜しくもあと一歩が届かなかったオーストラリア代表。試合終了後しばらくベンチから動けずに落胆する様子も。しかし、ファンの前に姿を見せると、最後は両チームの選手たちを讃えて、会場からは大きな拍手が送られた。
野球の面白さを全て詰め込んだような ”1点” を巡る一戦。東京で行われた数々の試合は、野球ファンの胸にしっかり刻まれたことでしょう。

ゲームセットの瞬間にベンチを飛び出す韓国代表選手たち-Journal-ONE撮影
フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで行われる準々決勝は、日本代表が3月14日(日本時間15日)にPOOL D 2位:ドミニカ共和国と対戦。韓国代表は3月13日(同14日)にPOOL D 1位:ベネズエラと対戦することが決まった。韓国代表がどこまで突き進むことができるのか、今後の戦いにも注目したい。





















