レッドファルコンズ新専用グラウンド、掛川に誕生
レッドファルコンズのトップチームとしての歩みに、新たな歴史が刻まれた。
女子ソフトボールの最高峰リーグであるJDリーグに所属するレッドファルコンズ。しかし、競合ひしめくトップリーグで勝ち星を重ね続けるのは、言うまでもなく至難の業だ。
一方で、この状況を踏まえて所属会社であるNECプラットフォームズが大きな決断を下した。掛川事業所内にある専用グラウンドを、思い切って完全リニューアルしたのだ。そして、その竣工式が3月17日に開催された。
静寂と緊張が漂う平日の早朝。黒土が美しく整えられたグラウンド横に会社関係者、選手、スタッフが並ぶ。その後、特設された祭壇を前に、神事が厳かに執り行われた。

レッドファルコンズの新グラウンド竣工式が開催‐Journal-ONE撮影
これから無数の汗が落ち、勝利を求めた声がこだまする舞台。それが、ついにその姿を現した瞬間だった。
神事では、今季から指揮を執る西山麗監督をはじめ関係者が玉串を奉納。選手の安全と今シーズンの必勝を祈願した。
東海道本線や公道に隣接するグラウンド環境。それに応じて、両翼67メートルの外野を囲む新設ネットは従来よりも高さを増した。ボールの飛び出しを防ぐ造りは、さらに堅牢となったわけだ。
約4か月にわたる改修を経て完成したこの新グラウンド。それは、レッドファルコンズにとって単なる練習場ではない。未来への拠点としての意味を強く宿している。

新グラウンド竣工を祝うレッドテリアーズと関係者たち-Journal-ONE撮影
こけら落としの一球──会場を包んだ拍手
竣工式のクライマックスは、グラウンドの完成を祝う“こけら落とし対決”だった。マウンドには、チームの左腕エース・大塲亜莉菜投手があがった。
それに対して、打席に向かったのは、この改修の実現を決断したNECプラットフォームズ取締役執行役員常務の新井智也氏だ。
「全力で打ちに行く!」と意気込む新井氏に対し、「絶対にかすらせない!」と闘志を燃やした大塲投手。エースの渾身の一球は外角低めへ鋭く伸びる快速球。その結果、積極果敢に振り抜いた新井氏のスイングをものともせず、鋭い一球が長井美侑捕手のミットに収まった。
観戦に訪れた社員からは自然と大きな拍手が沸き起こる。すると、場内には温かな一体感が広がっていった。
続いて行われた選手たちのシートノックでは、レッドファルコンズの持ち味である鉄壁の守備が次々と披露。球際の強さ、球筋を読む判断力、そして軽快な動き。そのすべてが開幕を目前に控えた仕上がりの良さを物語り、見学者から感嘆の声が漏れた。
「見られている中でのノックはいつも以上に気が入りますね。」と笑う選手たちの声は明るかった。
同時に、その表情には新グラウンドへの誇りと期待がはっきりと浮かんでいた。

新井取締役が始球式で力強いスイングを見せる-Journal-ONE撮影
地域に開かれたグラウンドとして
竣工式を終えた新井氏は、「想像以上に立派なグラウンドになった。」と満足げに語った。
トップスポーツチームが拠点を置く都市として、静岡県掛川市が誇る存在がレッドファルコンズである。それゆえ、新井氏は「このグラウンドは、地元の子どもたちにも使っていただく。地域に根差したスポーツチームとして、一層貢献していきたい」と語り、その表情を緩めた。
レッドファルコンズの強化に、地域スポーツの発展も視野に入れた、明るい展望。同様に、その思いはチームにもしっかりと通底している。
キャプテンの長井捕手は、「固くてしっかりした、とても良いグラウンドです。」と新フィールドを見つめながら微笑んだ。
さらに、グラウンド整備から竣工式まで初めて経験したことに触れ、「これだけ多くの方が携わり、ここまで整った環境を整えていただけた。感謝しかありません。必ず結果で恩返ししたい。」と、チーム全員の気持ちを代弁した力強い決意を示した。

勝利で恩返しを誓った長井主将-Journal-ONE撮影
竣工は序章──地域と歩む新シーズンへ
レッドファルコンズと掛川市は2022年10月に包括連携協定を締結。その後、様々な地域交流を継続して行ってきた。その結果、チームの存在は地域に根を張り始め、スポーツを通じた新しい価値が確実に芽吹いている。





















