春休みどこ行く?春休み旅行2026|伊勢神宮・掛川花鳥園・穂高荘・伏見稲荷特集

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グリーンロケッツがNECからJR東日本に譲渡される-斉藤健仁撮影
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グリーンロケッツがJR東日本へ譲渡されることが決定。これにより、チームは40周年の節目に大きな転機を迎えた。

寝耳に水だったチーム譲渡

日本選手権で3度の日本一などの実績を誇るラグビー・リーグワンのNECグリーンロケッツ東葛。今年、創部40周年のシーズンを迎えている。現在はディビジョン2に所属し、ディビジョン1昇格を目指して戦っている。しかし、今シーズンで『NECグリーロケッツ』で戦う最後のシーズンになることが決まった。

突然の発表は選手やスタッフ、ファンに衝撃を与え、クラブの未来が揺れ動いた数カ月。ラストシーズンとなる今季でディビジョン1昇格を狙う“最後の戦い”が始まっている。

ラグビー界に激震が走ったのは昨年の真夏、8月20日のことだった。すでに新チームはシーズンに向けて走り出していた。そのため、チーム、スタッフ、選手たち、ファンにとっても寝耳に水の発表だった。

「2025-2026シーズン終了後のリーグワン退会を前提に、運営するラグビーチームNECグリーンロケッツ東葛の譲渡に向けた検討を開始した」。

グリーンロケッツを運営する株式会社日本電気(NEC)はこのように発表した。

34歳ながらキレの良い動きを見せているWTB後藤

34歳ながらキレの良い動きを見せているWTB後藤-斉藤健仁撮影

NECが語った“退会・譲渡”の背景

退会およびチーム譲渡の決定に際して、NECは「従業員の一体感醸成や士気高揚を目的に、文化体育活動の一環として『NECグリーンロケッツ東葛』を運営してきましたが、近年ラグビーを取り巻く環境が大きく変化する中、NECにおけるチームの位置づけを慎重かつ多面的に検討した結果、NECが中長期にわたり持続可能な形でチームをさらに発展させていくことは困難と判断しました。」と発表した。

黒字のNECがなぜラグビーから撤退するのか

「NEC自身の事業ポートフォリオが、BtoBのITサービスや経済安全保障領域にフォーカスするなど変化をしております。こうした状況を踏まえて、NECが今後も長期的にチームのベストオーナーであり続けられるか、ということを熟考してまいりました」。NECの森田隆之取締役代表執行役社長兼CEOも、こう説明した。

過去、社会人やトップリーグ時代を含めて振り返ってみる。すると、ラグビーチームの休部、廃部の背景には親会社の業績悪化の影響がほとんどだった。

しかし、NECは現在、国内ITサービスと防衛事業や成長中のDX事業などが好調。その結果、2025年度の売上見通しは3兆5,600億円。営業利益も10年前比で18.4%増となる3,400億円と黒字だった。

バレーは残し、ラグビーは手放す理由

NECはアリーナスポーツである女子バレーチームの強豪『NECレッドロケッツ川崎』の保有は続ける。

一方で、ラグビー(グリーンロケッツ)はディビジョン2に甘んじている。それゆえ、現在ではBtoCではなくなった企業の広告、宣伝効果はあまり見込めない。加えて、バレーと比べるとリーグ戦の試合数が少なく、選手保有人数も多い。こういったラグビーの事業性を問題視したと推測される。

グリーンロケッツ譲渡の記者会見 左からNECの森田社長、JR東日本の喜勢社長、リーグワンの玉塚理事長

記者会見で左からNECの森田社長、JR東日本の喜勢社長、リーグワンの玉塚理事長-斉藤健仁撮影

開幕直前、譲渡先がJR東日本に決定

当然、譲渡先が見つからなければ、クラブチームとして存続する道はあっても、リーグワンから脱退し、休部、廃部という可能性もゼロではなかった。

「NECは、私を育ててくれたチームだったので、当然、不安はありました」。

当時を振り返り、元日本代表PR(プロップ)で、監督経験もある太田治GM(ゼネラルマネージャー)は気丈に話した。

報道で知ったという若手選手も、「ディビジョン1昇格に向けて、ラグビーに集中するしかない。」と、話した。

そこからリーグ、NEC、チームが協力しながら譲渡先を探したという。昨年11月くらいにはどうやら譲渡先が見つかりそうだ、という話も聞こえてきた。

今シーズンのリーグワンが開幕する前日の昨年12月12日のことだった。グリーンロケッツの譲渡先が見つかったと報じられた。その譲渡先は、株式会社東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)。2026-27シーズンからが受け入れることが決まった。

東京都内のホテルで18時から始まった会見。それに先立ち、午前中にチームから選手にも伝えられた。ただ、まだ譲渡先が見つかっただけということもあり、選手たちは静かに事実を受け入れていた。

2010年からほぼNEC一筋でプレーを続ける39歳のベテランPR滝澤直は「もっとみんな喜びを爆発させるかと思ったら、冷静でしたね。」と話した。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス
グリーンロケッツ我孫子グラウンド
  • 東海道新幹線 東京駅 - 上野東京ライン・JR常磐線(42分)- 天王台駅 - 徒歩20分
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
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