JDリーグは、2026シーズンの幕開けを目前に控え、確かな進化と新たな熱を内包した舞台へと踏み出そうとしている。
開幕を前に集結した17名の覚悟
4月2日、東京・新宿にあるオリンピックスクエアで開催された「ニトリJD.LEAGUE2026 開幕前Press Conference」。会場には、4月10日(金)に開幕するリーグ戦を前に、全16チームの選手が登壇した。
ユニフォームに身を包んだ総勢17名の選手たち。女子ソフトボール最高峰リーグの現在地と未来への想いを語った。
JDリーグは今季で5シーズン目という節目を迎える。発足当初から「国内最高峰」「世界最高水準」を掲げてきたJDリーグ。競技レベル、注目度ともに着実な成長を遂げている。
加えて今シーズンは、女子ソフトボール界の中核としての地位を確立するに進化を目指す。その進化を象徴するのが、今シーズンから導入されるプレーオフ制度の変更である。

会見では笑いを誘う場面も(写真はデンソーの中溝選手)-Journal-ONE撮影
プレーオフ制度改革がもたらす新たな緊張感
日本一の栄冠をかけた戦い、ダイヤモンドシリーズ。その出場権をかけたプレーオフには、東地区・西地区それぞれの2位、3位チームと、それ以外の勝率1位チームを加えた計5チームが進出していた。
しかし2026シーズンからは、東西それぞれ2位から4位までの計6チームが進出できる。この改革で下位チームにもプレーオフ進出のチャンスが広がった。これにより、リーグ終盤まで緊張感のある戦いが続くことが予想される。
この制度変更によって、最も大きな恩恵を受けるとみられるチームの一つが伊予銀行ヴェールズ(愛媛県松山市)だ。昨季、リーグ最終戦で球団史上初のプレーオフ進出を果たした伊予銀行。会見後、主力選手の辻井美波選手は「プレーオフへの道が広がった。それもあって、2年連続出場へチームは活気付いている。」と意欲を見せた。
昨シーズンを戦い抜いた主力が抜け、新戦力との融合を模索している伊予銀行。それでも、「若手、新人、移籍選手を含めた新たなチームに手ごたえを感じている」と辻井選手。プレーオフ常連へのステップアップに確かな自信をのぞかせた。
地方クラブとしてリーグに新しい物語を刻み始めた伊予銀行。その存在は、JDリーグの裾野拡大を象徴している。

後藤選手とホームランパフォーマンスを披露した辻井選手-Journal-ONE撮影
17選手が“今シーズンの目標”を宣言
今回の会見では、登壇した17選手が、それぞれ事前に用意したパネルを使って今シーズンの目標を発表した。
その中で、ひときわ初々しさを感じさせたのが、今回初出場となったNECプラットフォームズ レッドファルコンズ(静岡県掛川市)の辻野こころ選手だ。
会見後のインタビューで辻野選手は、「めちゃくちゃ緊張しました。改めて、本当に多くの方々に支えて頂いているリーグであることを実感しました。」と胸をなでおろした。
一方で、自身の今季の目標を語る場面では、試合で見せる真剣な表情だった。
「持ち前のスピードを活かし、走攻守に活躍する。見に来ていただいた方の心を動かすようなプレーをする。」と力強く宣言。会場に集まった多くの報道陣の前で、その存在感をしっかりと刻み込んだ。

緊張の中で大役を果たした辻野選手-Journal-ONE撮影
日本代表の両エースが語った未来図
ロサンゼルス五輪へ向かう日本代表のロードマップ
会見後半では、記者から2年後に迫ったロサンゼルスオリンピックについての質問が飛んだ。
この質問には、日本代表として2大会連続の金メダル獲得に貢献している上野由岐子選手(ビックカメラ高崎ビークイーン)がマイクの前に立つ。
「先ずは7月に開催されるワールドカップで勝ち、オリンピックの出場権を獲得すること。それによって、オリンピックに出場する日がはっきり見えてくる。」と、現実的かつ明確なビジョンを語った。
さらに、上野選手は今秋に日本開催となるアジア大会にも言及。
「オリンピックもそうですが、アジア大会では7連覇もかかっている。常に“勝って当たり前”の日本代表を守っていかなければならない」。
長年エースとして日本女子ソフトボールを牽引してきた上野選手ならではの覚悟がにじんだ。

「強い日本のソフトを守る」と決意を語る上野選手-Journal-ONE撮影




















