10月19日の結果(ビックカメラ高崎 5-0 豊田織機)
東西2位同士の強豪が激突
JDリーグ第13節屈指の好カード。東地区2位につけるビックカメラ高崎ビークイーン、西地区2位につける豊田織機シャイニングベガが激突した。
ビックカメラ高崎は、世界のエース・上野由岐子、豊田織機は左腕の堀脇千晴が先発のマウンドに上がった。
まず1回裏、2番・市口侑果が四球で出塁したビックカメラ高崎。その市口を塁に置き、続く内藤実穂が左中間へ豪快な打球を放つ。これが2点本塁打となり、ビックカメラ高崎が早々に先制した。
上野の好投と豊田織機の好守備
一方で、豊田織機は反撃の糸口をなかなか掴めない。上野は落ち着いた投球と華麗なフィールディングで、粘る豊田織機打線に付け入る隙を与えない。
その後、豊田織機は3回裏から浅井茉琳をマウンドに送る。この代わり端、前の打席で本塁打を放った内藤が、再び左翼へ二打席連続弾かと思われる大飛球を放った。しかし、この打球をレフト・野上あすかがフェンス際で好捕。得点を防ぐ素晴らしい守備で反撃へ弾みを付ける。
我妻が大記録達成の本塁打
しかし、4回裏にビックカメラ高崎が流れを再び引き寄せる。藤田倭が二塁強襲安打で出塁すると、内野ゴロの間に得点圏に進塁。続く、我妻悠香が中越えの2点本塁打を放ち、中盤で貴重な追加点を挙げたビックカメラ高崎。加えて、この一発で我妻は通算100打点という快挙も達成した。
それでも負けられない豊田織機は、5回裏から左腕・山下千世をマウンドに。藤本麗に左前安打を許した山下だったが、後続を打ち取り無失点。反撃に転じるべく再び流れを引き寄せようと力投を見せた。
堅実な攻撃でビックが追加点
しかし6回裏、ビックカメラ高崎は藤田が四球で出塁。続く川村莉沙も左前安打でチャンスを広げ、追加点のチャンスを作った。ここで、前の打席で本塁打を放っている我妻に、犠打を命じる堅実な攻撃を選択をした岩淵有美監督。さらに、代打に井出久美を起用し追加点を狙った。
1死二、三塁という大事な場面で打席に入った井出は、期待に応えてセンターへ犠飛を放つ。堅実な采配が実り、終盤で決定的な追加点を奪ったビックカメラ高崎。好投の上野を完璧に援護する一打で、試合の流れを完全に引き寄せた。
上野が大記録達成と圧巻の完封劇
最後の7回表も、マウンドに立った上野。須藤に中前安打を許したが、続く久野を空振り三振に仕留める。この三振で、上野は通算2,500奪三振を達成。その後も落ち着いた投球で試合を締めくくった。
結局、上野由岐子は被安打1で強打の豊田織機に完封勝利。リードした我妻悠香とともに、記録と勝利の両方を達成した素晴らしいプレーに、詰めかけたスタンドのファンからは大きな歓声が送られた。ーJDリーグ試合結果へ



















