四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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日本代表シューター・小澤崚選手(ALPHAS)-吉川哲彦撮影
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3×3の日本一はどのチームに!?

2024年度の”3×3″日本一を決める”3×3日本選手権”ファイナルラウンドが、2月15・16日の2日間、東京・大森ベルポートで開催された。

第10回 3×3 日本選手権大会の表彰式-吉川哲彦撮影

第10回 3×3 日本選手権大会の表彰式-吉川哲彦撮影

クロススポーツマーケティング株式会社が運営する”3×3.EXE PREMIER“も、2024シーズンが10シーズン目だったが、日本バスケットボール協会(JBA)主催の今大会も記念すべき第10回。

5人制バスケットボールと比べると、まだ歴史の浅い競技ではあるが、オリンピック正式種目にもなり、競技全体の認知度が少しずつ向上している中、大会も年々盛り上がりを増し、今回はその節目を象徴するような結末となった。

日本選手権の舞台は東京・大森ベルポートだ-吉川哲彦撮影

日本選手権の舞台は東京・大森ベルポートだ-吉川哲彦撮影

番狂わせが起きやすい3×3、優勝候補がベスト4で消える

ファイナルラウンドには、東日本・中日本・西日本の各予選ラウンドを勝ち抜いた男女各16チームが参加し、一発勝負のトーナメントで覇権が争われる。

男子ではBリーグの強豪クラブと同じ運営母体を持ち、第7回大会から3連覇中の”UTSUNOMIYA BREX”(栃木、以下BREX)、女子ではチーム結成初年度ながら、3×3.EXE PREMIERに加えて”Red Bull Half Court World Final”という世界大会でも優勝を果たした”TOKYO VERDY.EXE”(東京、以下VERDY)が優勝候補の一角として注目を集めた。

吉武忍選手の健闘むなしく優勝候補のTOKYO VERDY.EXEが敗退-吉川哲彦撮影

吉武忍選手の健闘むなしく優勝候補のTOKYO VERDY.EXEが敗退-吉川哲彦撮影

しかし、両者は16日の準決勝には順当に駒を進めたものの、BREXは”EPIC”(兵庫)に、VERDYは”FLOWLISH GUNMA”(群馬、以下FLOWLISH)に敗戦。

ともに主力選手を欠いた影響が出てしまったことも否めなかったが、試合時間が10分と短く、一方のチームが21点を取った時点で試合終了となる3×3は、5人制に比べて番狂わせが起きやすいという特性がある。

特に、15日の準々決勝でブザービーター(試合終了と同時にシュートが決まること)決着という劇的勝利で勝ち上がってきたEPICの勢いは、BREXの地力をもってしても止めることができなかった。

BREXは4連覇ならず(写真は齊藤洋介選手)-吉川哲彦撮影

BREXは4連覇ならず(写真は齊藤洋介選手)-吉川哲彦撮影

決勝に勝ち上がったのは、男子がEPICと”ALPHAS”(埼玉)、女子がFLOWLISHと”boldiiies”(千葉)。先に行われた女子決勝はboldiiiesが、中盤に一歩抜け出したかと思えば、FLOWLISHも怒涛の攻めで追いつく、一進一退の展開となる。

残り48秒でboldiiiesが、スコアを20-18とし、21点のKO勝利に王手をかけたが、残り3秒にFLOWLISH・髙橋扶由子が2ポイントを決め、試合はオーバータイムに突入。ただ、FLOWLISHの粘りもここまで。時間無制限・2点先取で決着となるオーバータイムはboldiiiesが2点を連取し、2年連続2度目の日本選手権優勝を達成した。

女子の大会MVPは草創期から活躍するレジェンド

大会MVPに選ばれた浅羽麻子は、日本の3×3草創期から活動してきた第一人者とも呼べる存在であり、大会最多出場に加えて4度の優勝も最多。昨年もMVPを受賞しているが、今回の優勝は喜びもひとしおだったという。

大会MVPに選ばれた浅羽麻子選手(boldiiies)-吉川哲彦撮影

大会MVPに選ばれた浅羽麻子選手(boldiiies)-吉川哲彦撮影

「去年の夏に初めて膝が痛くなって、自分がどこまでできるのかなという気持ちの中で、毎回の試合が最後だろうと思って、その1試合に懸ける気持ちでやってきた。まさかこんな結果になると思ってなかったので、めっちゃ嬉しいです。今までケガがないことだけが取り柄だったんですけど、蓄積疲労みたいな感じで思うように動けなくなったので、それを乗り越えて優勝できたのは大きいです」。

boldiiiesは他のチームとは活動形態が異なり、特定の運営母体を持たない。そのため資金面でスポンサーに頼ることができず、各種大会にも選手たちが自費で参戦。浅羽曰く「自分でやりたい」という選手が集まり、環境が整わない中でも3×3に対する熱い想いで日々練習を重ねてきた。浅羽は、長く共闘してきた大橋実奈をはじめ、チームメートに感謝している。

■記者プロフィール
吉川 哲彦
2000年に日本初のプロバスケットボールチームとして誕生した新潟アルビレックスBBの密着取材で、フリーライターとしての活動を開始。以後、バスケットを専門に現在はBリーグ(B1~B3)、Wリーグ、3x3など多くのカテゴリーを欲張っているため、特に秋から春にかけては毎週末が取材で埋まる一方、2016年のBリーグのスタート以降は原稿執筆のため自宅に引きこもる時間も増え、体重が20キロ増えたことに悩んでいる。
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Journal-ONE記者 | 吉川哲彦 バスケットを専門に現在はBリーグ(B1~B3)、Wリーグ、3x3などを取材
取材・文:
吉川 哲彦( 日本 )
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