アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

男子110mハードルの村竹は、アジア選手権を貫禄の走りで初優勝。アジアチャンピオンの称号を手にした-児玉育美撮影
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学生スプリンターで躍進を見せている井上。100mではワールドランキングでもサニブラウン、栁田に次ぐ3番手でターゲットナンバー内に位置する‐児玉育美撮影

学生スプリンターで躍進を見せている井上。100mではワールドランキングでもサニブラウン、栁田に次ぐ3番手でターゲットナンバー内に位置する‐児玉育美撮影

学生スプリント界には、”セイコーゴールデングランプリ”で10秒06の今季日本最高でクリスチャン・コールマン(アメリカ)らを抑えて優勝し、アジア選手権100mで2連覇を果たした若手エースの筆頭格である栁田。

その栁田が1部校男子100m決勝で、9秒95(+4.5)をマークした関東インカレの2部校男子100m決勝で9秒97(+3.9)を叩きだした”守祐陽”、栁田不在となった6月上旬の日本インカレで混戦を制した”木梨嘉紀”なども存在。

ベテラン勢では9秒台スプリンターの”桐生祥秀”、”小池祐貴”も、着実に調子を上げてきている。日本選手権では、100mの代表争いはもちろんのこと、リレー代表の座を巡っても大バトルが繰り広げられそうだ。

若手エースの筆頭・栁田(中央)。アジア選手権では、2位と同タイム着差ありのレースに勝ちきって連覇を達成-児玉育美撮影

若手エースの筆頭・栁田(中央)。アジア選手権では、2位と同タイム着差ありのレースに勝ちきって連覇を達成-児玉育美撮影

スプリントハードル戦線はさらに激化!

「スプリントハードル」と総称される男子110mハードルと女子100mハードルが、日本では近年ともに目覚ましいレベルアップを見せているが、その傾向は今シーズンも変わらず、むしろ拍車がかかってきている印象だ。

まず、男子110mハードルでは、昨年のパリ五輪5位の”村竹ラシッド”が、今季初戦となったダイヤモンドリーグ廈門大会(4月26日)で、参加標準記録(13秒27)を上回る13秒14をマークして五輪入賞者に設定されていた条件をクリア。東京世界陸上日本代表に内定した。

男子110mハードルの村竹は、アジア選手権を貫禄の走りで初優勝。アジアチャンピオンの称号を手にした-児玉育美撮影

男子110mハードルの村竹は、アジア選手権を貫禄の走りで初優勝。アジアチャンピオンの称号を手にした-児玉育美撮影

村竹はその後、セイコーゴールデングランプリで、向かい風の悪条件(-1.1m)のなか、ミスもあったにもかかわらず13秒16で快勝。アジア選手権も悪天候で競技遅延が生じたが13秒22で貫禄勝ちを収め、「アジアチャンピオン」の称号を手に入れるなど、順調な足どりを見せている。

村竹が内定したことにより、残された代表切符は2枚。この種目には、村竹とともに13秒04の日本記録を持ち、2023年ブダペスト世界陸上5位の実績を持つ”泉谷駿介”がいて、参加標準記録は昨年のパリ五輪で突破済み。さらに今季に入って2人の選手が参加標準記録を突破している。

目覚ましい勢いを感じさせるのは泉谷、村竹と同門(順天堂大学)の後輩である”阿部竜希”だ。阿部は昨シーズン急速な成長を遂げた選手だが、今季もその勢いは止まらず、4月の日本学生個人選手権の準決勝で13秒26をマークして参加標準記録を突破。

躍進著しい男子110mハードルの阿部。先輩の村竹、泉谷に次ぐ「第3の男」候補の筆頭といえる存在に‐児玉育美撮影

躍進著しい男子110mハードルの阿部。先輩の村竹、泉谷に次ぐ「第3の男」候補の筆頭といえる存在に‐児玉育美撮影

さらに5月のセイコーゴールデングランプリでも、強い向かい風のなか村竹(13秒16)に続いて13秒27で2位となり、再び参加標準記録をクリア。6月初旬の日本インカレでは13秒25の自己新で優勝し、3度の参加標準記録突破を果たしている。

阿部に先んじる形で13秒25を5月11日の木南記念でマークしたのは”野本周成”。13秒20(2023年)の自己記録を持ち、2022年の世界室内男子60mハードルでは、決勝に肉薄した実績も持っている。このほか、オリンピック、世界陸上代表実績を持つ顔ぶれがずらり。残り2枠を巡る戦いは、僅かなミスも許されないものになりそうだ。

女子100mハードル、実力者にベテラン、新鋭が世界陸上を争う

女子100mハードルで、今季、最も高いレベルでの好調を維持しているのは昨年のパリ五輪で準決勝に進んだ”田中佑美”といえるだろう。セイコーゴールデングランプリで12秒81の自己新をマークして海外選手に続き3位に食い込むと、アジア選手権では準決勝で12秒89の大会新記録をマーク、決勝では銀メダル(13秒07)を獲得した。

この結果、世界陸上出場は、ワールドランキングによる資格獲得が確実なところまで持ち込めているが、自身は、12秒73の世界選手権参加標準記録突破を意識しながら日本選手権を見据えている。

■記者プロフィール
児玉 育美
フリーランスライター、エディター、ときどきフォトグラファー。陸上競技マガジン元編集長。東京女子体育大学卒業後、ベースボール・マガジン社で『陸上競技マガジン』の編集業務に携わったほか、スポーツ書籍の編集、トレーニング専門誌『陸上競技クリニック』の創刊・編集などに従事。フリーランスとなってからは、日本陸連オフィシャルライターをはじめとして、陸上競技の取材・撮影、執筆、編集業務をメインとした活動に取り組んでいる。
≫「X」アカウント https://twitter.com/ikumik6
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Journal-ONE投稿記者-児玉 育美
取材・文:
児玉 育美( 日本 )
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