四国を元気に!高知編 物部川エリアに行こう!

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坂本 結愛捕手。JDリーグ2025、5月19日ホンダ対戸田中央@宇都宮清原球場
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坂本)私は全く記録を気にしないタイプなので、記録が掛かっていることを知らずにシーズンに入りました(笑)。

とはいえ、シーズンに入ってから気付きましたが、(鈴木)鮎美さんが200安打を達成するまで、正直なところ自分の記録は本当に気にしていなかったんです。

- 実際に達成間近になったときの心境は変わりましたか? 

 坂本)自分としては意識していないつもりでしたが、特に50本塁打までは時間が掛かりましたね(笑)。

なかなか本塁打を打つイメージが湧かなかった中、NEC戦(5月18日)でライト前にポテンヒットを打ったときに、右方向への良い感覚が掴めてきたので、無事に達成することができました。

(ライト方向へ通算50本目の本塁打を打ち込んだ) 

偉大な先輩からの言葉が新たな目標に

- そして無事に記録を達成しました。達成した後の反響は大きかったと思います。

坂本)そうですね。チームやファンの方、親族からたくさんお祝いのメッセージをいただきました。

特に印象に残っているのは、高校(厚木商業高)の先輩である山田恵里さんから「あと261本だね」と声をかけていただいたことです。

言われた瞬間はピンとこなかったのですが、山田さんが残したリーグ最多安打数461本まであと261本だということに気付きました。

偉大な先輩に声を掛けていただいた嬉しさと共に、改めて461本という数字の凄さを感じましたね。

少しでも偉大な先輩に近づけるよう、これからも頑張ってヒットを打ち続けたいと思います。

勝負強いバッティングでファンを魅了するーJournal-ONE撮影

 続けることで掴んだ自分の打撃論 

自分を冷静に見つめる力がついた

- ここまでのソフトボール競技人生を振り返り、ソフトボールを続けてきて良かったなと思うことは何ですか?

坂本)やはり、自分で自分のことを冷静に見つめることができるようになったことですかね。

特にバッティングでは、自分が今どういったバッティングをしているのかを、振った感覚や動画で分析して、自分のやりたいバッティングに導いていけるようになりました。

私はいくつか打撃フォームを持っていて、試合展開や自分の体調などを考えて使い分けるといった引き出しも増えました。

死球によるケガと試合に出られない悔しさ

- そうはいっても、長く続けていると上手くいかずに苦労したこともあったのではないでしょうか? 

坂本)そうですね。悩んだ時期もありましたし、苦しんだ時期もありました…。中でも一番ということであれば、カーリー・フーバー(当時、デンソーブライトペガサス)から手首に死球を受けた2023年のシーズン前半戦ですかね。

あのシーズンは、開幕戦でホームランを打つなど好調な滑り出しだったのです。2015年に入団以来、ずっと試合に出してもらっていたのに試合に出られない悔しさは本当にキツかったですね。

チームのためにできることを探して

- 骨折した腕を固定しながらブルペンキャッチャーをしていた姿が印象的でした。

坂本)今でも手首にボルトが入っていますが、当時病院でも「100%に回復することはない」と言われていました。

それでも、回復を待っていてくれる日立サンディーバの村山監督を始めとするチームメイトに何もできない自分が本当に悔しくて…。

だからこそ、チームに帯同して自分にできることを見つけて、少しでもチームの役に立ちたいと思っていました。

少しでも早く回復しなければと、病院のリハビリも日立が手配してくれた病院以外に関西にも通い、何とか後半戦で戦列に復帰することができました。

捕手としてもベストナインを受賞した実績を持つーJournal-ONE撮影

通算200本安打を積み重ねた秘訣 

 - 2015年に入団して以来、11年目での通算200本安打と通算50本塁打。常にトップ選手として活躍を続ける秘訣は何でしょうか? 

 坂本)そうですね。やはり自分が納得するまで練習をやり続けることでしょうか。日立に移籍(2021年)してからはさらに死ぬほど練習をしましたね。やり切ったという思いが試合では自信となり、結果として返ってくるので、また頑張って練習しようという気持ちが続いていくのです。 

 - 今シーズンのJDリーグのスローガンは“再輝動”です。通算200本安打・通算50本塁打を達成した後、坂本選手も再輝動されると思います。  

坂本)昨シーズン、戸田中央に戻ってきてからは、それまで以上に自分が結果を出すことだけでなく、チームに貢献できる選手になりたいと努めています。若い選手たちを気に掛けながら、勝利に貢献できるような選手になりたいですね。 

 好調の前半戦を振り返って 

 - チームの悲願である日本一に向け、戦力も充実した開幕前に抱いていた想いと、狙いどおりに首位で折り返した前半戦を振り返って下さい。 

 坂本)開幕前は、これだけの戦力が揃って負けたら不味いなと思い、より必死になってシーズンへ向けた準備をしてきました。前半戦はそれが結果として表れたのではないでしょうか。一方、油断から一敗(NECプラットフォームズレッドファルコンズ戦)を喫してしまいました。勝つも負けるも自分次第であるキャッチャーというポジションを任されているので、本当にチームに申し訳ないと思っています。 

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