アスリートが地元掛川を紹介! 「掛川城をバックに戦国武将の気分を味わう」遠州掛川鎧屋

アスリートが地元掛川を紹介!

ウェールズとの第1戦に勝利した日本代表∸斉藤健仁撮影
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“エディ・ジャパン”、2年目を迎えたラグビー日本代表

“エディ・ジョーンズ”HC(ヘッドコーチ)が率いる”ラグビー日本代表”は、2シーズン目を迎え、7月のウェールズ代表との2連戦(1勝1敗)から1ヶ月ほどのオフを挟み、8月末から再び国際大会に挑む。

それが環太平洋の強豪と戦う”パシフィックネーションズカップ”(PNC)だ。8月30日(土)、宮城の”ユアテックスタジアム仙台”で初戦となるカナダ代表戦を迎える。

PNCに挑む日本代表(写真は昨年大会)-斉藤健仁撮影

世界的名将のエディー・ジョーンズHC(ヘッドコーチ)が再任し、”超速ラグビー”を掲げたが、1年目の昨季はテストマッチで、4勝7敗と結果を残すことができなかった。

2年目を迎えた7月、ウェールズ代表との1試合目は、24-19で12年ぶりの白星を挙げてファンを安堵させたが、続く2戦目は22-31で惜しくも敗れた。だが、1戦目の前半はキックを交えて戦い、後半で見せた激しいディフェンス、相手陣に入ってのスピードあるアタックを見せるなど、今後の進化にも期待ができよう。

ウェールズとの第1戦に勝利した日本代表∸斉藤健仁撮影

ウェールズとの第1戦に勝利した日本代表∸斉藤健仁撮影

環太平洋の強豪と戦う国際大会

ウェールズ代表シリーズに続く、ラグビー日本代表の次なる戦いが、8~9月に環太平洋の強豪国と優勝を争う「パシフィックネーションズカップ2025」である。

PNCは2006年から始まり、フォーマットを替えながらも、毎年開催されてきた(2020・21年はコロナ禍のために開催されず)。日本代表は過去に2011・14・19年大会で優勝している。

昨年からプールA(フィジー、サモア、トンガ)、プールB(日本、アメリカ、カナダ)に分かれて予選プールを行い、各プール上位2カ国が決勝トーナメントに進み、優勝を決める形となった。

「パシフィックネーションズカップ2025」日程

・プールA:フィジー代表(世界ランク9位)、サモア代表(14位)、トンガ代表(17位)

・プールB:日本代表(13位)、カナダ代表(18位)、アメリカ代表(24位)

※世界ランクは8月25日時点

・8月30日(土)17:00 宮城・ユアテックスタジアム仙台

 プールB:日本代表vs.カナダ代表

・9月7日(日)10:05 サクラメント(アメリカ)

 プールB:日本代表vs.アメリカ代表

・9月15日(月) デンバー(アメリカ)

 準決勝 or 5位決定戦

・9月21日(日) ソルトレイクシティ(アメリカ)

 3位決定戦 or 決勝

参加国の本気度が違うワールドカップ予選を兼ねる大会

なお、昨年の大会では、日本代表は予選プールでカナダ代表(55-28)、アメリカ代表(41-24)に連勝。準決勝でサモア代表を39-27で下したが、決勝でフィジー代表に17-41で敗れて準優勝に終わった。

今年の大会は昨年と違って、2027年ワールドカップの予選も兼ねている。ただし、日本代表、フィジー代表の両チームは前回ワールドカップの成績で、2027年大会の出場権を得ている。そのため、日本代表、フィジー代表を除いた4ヵ国中、上位3チームが今大会で2027年大会の出場権を得る。

そのため、ワールドカップの出場権を得ていないチームは、より力を入れて今大会に挑んでくることは明白だ。8月23日に行われた開幕戦では、プールAでトンガ代表が30-16でサモア代表を、プールBではカナダ代表がアメリカ代表を34-20で下した。いきなりランキング下位の2チームが上位のチームを下したというわけだ。

2試合を見たというジョーンズHCは、「大会の強度が上がっているので、日本代表の現状がわかる良い大会になると思う。新しい戦い方を試しているが、試合の状況に応じて柔軟に戦うところが一番見たいし、ディフェンスの安定性も見たい」と冷静に話した。

エディー・ジョーンズHC-斉藤健仁撮影

エディー・ジョーンズHC-斉藤健仁撮影

日本代表としてはカナダ代表、アメリカ代表を下して1位通過し、今年も決勝に進出したい。順当に行けば今年も、7月にスコットランド代表を下したフィジー代表が決勝に上がってくると予想されている。

リーチ不在の中、新しいリーダーの育成が急務

すでに日本代表37名が発表され、8月中旬から例年通り、宮崎で合宿を敢行している。基本的にはウェールズ代表シリーズのメンバー中心だが、7月にキャプテンを務めたベテランのFL(フランカー)”リーチ マイケル”(東芝ブレイブルーパス東京)、フランスでプレーしているSH(スクラムハーフ)”齋藤直人”(トゥールーズ)の2人や、ケガなどコンディション不良の選手は招集されていない。

■記者プロフィール
斉藤 健仁
スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーと欧州サッカーを中心に取材・執筆。2012年から2015年までエディー・ジャパン全54試合を現地で取材。ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「今こそ行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼」(エクスナレッジ)など著書多数。
≫「X」アカウント
https://twitter.com/saitoh_k
アクセス
ユアテックスタジアム仙台
  • 東北新幹線・JR仙台駅-市営地下鉄 仙台駅-南北線(15分)-市営地下鉄泉中央駅-徒歩(4分)
Journal-ONE投稿記者-斉藤 健仁
取材・文:
斉藤 健仁( 日本 )
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