安川:三越のライオンは私も知っています。あのライオンがやなせさんの人生のターニングポイントなんですね。
竹島さん:伯父の家にあったというライオンには、弟の千尋さんと苔を生やそうと毎日お米のとぎ汁をかけていたそうですよ。
井上:やなせさんにも弟さんとの可愛らしい少年時代があったんですね!
竹光:「やさしいライオン」という絵本はやなせたかし記念館で見ました。犬に育てられたライオンの話で、やなせさん自身の境遇と似ていると教えてもらいました。
竹島さん:ライオンと聞いて私たちはあまり身近に感じませんが、やなせさんにとっては大切な存在だったことが分かりますね。

資料があるとより分かりやすく、とても勉強になりましたーJournal-ONE撮影
時には持参した資料を3人に見せながら笑顔でガイドをしてくれる竹島さん。ユニークで分かりやすい説明は聞いていてとても面白く、散策をより楽しくさせてくれます。
その後「やなせさんとのご縁を後世に残したい」という思いから名付けられた “やなせたかしロード” へ。やなせさんが少年時代に歩いた後免町商店街であるこの通りには、やなせさんの支援もあって設置されたアンパンマンとその仲間たち計7体の石像が、今も地域の人たちを見守っています。
他にはあらゆるところに、やなせさんがデザインしたキャラクターが描かれていて後免町という名前ならではのユニークなシャッターアートも。 3人も「ごめん」という名前にちなんで謝るポーズで記念写真。この後免町商店街、やなせさんの少年時代は一体どんな賑わいを見せていたのか気になりますね。

謝るポーズで笑いありの記念写真 Ⓒやなせたかし -Journal-ONE撮影
やなせたかしロードを抜けると、 “やなせライオン公園” という子供たちが元気に走り回っている公園が。公園の看板と共に迎えてくれたのはやなせさんの分身と言われる「やなせうさぎ」のモニュメント。
やなせたかし記念館アンパンマンミュージアムでも、来館者を出迎えるように入口に座っていた「やなせうさぎ」にここでも会うことができて3人も嬉しそうな様子。
この公園の名前にもなっているライオンとは、やなせさんのターニングポイントでもある少年時代に暮らしていた柳瀬医院にあったライオンの石像のこと。
そのライオンがレプリカとなって公園内の噴水の中央に設置されているのです。そして他にも公園内には手のひら型の大きなベンチが。
竹島さん:これはやなせさんが作詞した「手のひらを太陽に」という歌をイメージして作られたベンチで、曲名そのままに、手のひらが太陽に向いています。この公園はやなせさんの人生や生涯の作品を感じながら、子供から大人まで楽しめる場所になっています。
竹島さんのお話を真剣に聞いていると時間があっという間に過ぎてしまい、3人は後免駅に戻って来ました。

やなせライオンが噴水の中央にいるやなせライオン公園-Journal-ONE撮影
竹光:やなせさんの故郷である街を実際に歩くことができてとても楽しかったです。色々なところにやなせさん要素があって見ていて、とてもウキウキしました。
井上:やなせさんの家族についての話や生い立ち、やなせさんの生涯に影響を与えたという3頭のライオンの話がとても興味深かったです。街歩きをしてて、やなせさんの育った街の雰囲気がとても穏やかで素敵でした。
今回の旅でやなせさんについてだいぶ詳しくなった選手たち。そんな選手からガイドをしてくれた竹島さんと、竹中さん、濱田さんに色紙とファンブックをプレゼント。記念写真を撮って、「ありがとうございました!」と手を振りながら皆さんとはここでお別れ。そしてこれで高知県ものべがわエリアの旅も無事に終わりを迎えました。

皆さんに色紙をプレゼントして後免町の街歩きは終了ですーJournal-ONE撮影
伊予銀行ヴェールズの本拠地・四国って素晴らしい!
みなさん、『四国を元気に!プロジェクト』2025年夏の旅はいかがでしたか?連続テレビ小説「あんぱん」で注目が高まっている今、やなせさんの聖地を巡れたのは本当に楽しかったです。
今回も伊予銀行ヴェールズの選手たちは、第2の本拠地である四国・高知県の良さにたくさん気づくことができたと思います。訪問先の皆さんとの触れ合いで、優しさや温かさもたくさん感じることができました。高知県の皆さんからいただいたパワーを、次は選手たちがソフトボールの力で四国をより元気にできるように頑張ります。




