女子ソフトボールJDリーグ、西地区の運命を握る最終戦
JDリーグ(女子ソフトボール)の西地区。ここでは、プレーオフ進出をかけた熾烈な争いが最終戦で決着を迎えることになった。
2025年10月26日(日)、京都・わかさスタジアムで行われるJDリーグ西地区最終戦。伊予銀行ヴェールズ、SGホールディングスギャラクシースターズ、SHIONOGIレインボーストークスの3チームによる三つ巴のプレーオフ争いが注目されている。そのため、女子ソフトボールファンにとっては見逃せない一日となるだろう。
伊予銀行ヴェールズ、初のJDリーグプレーオフ進出へ正念場
庄司奈々の好投も打線沈黙、継投策で日本精工戦に挑む
JDリーグ西地区3位につけていた伊予銀行は、10月25日(土)の第1試合で完封負け。エース・庄司奈々が初回の失策による1失点で完投した。しかし、打線が豊田自動織機シャイニングベガの山下千世にわずか1安打と沈黙。
翌日の最終戦では、庄司奈々の連投が難しいため、黒木美紀、小泉夢乃の継投で日本精工ブレイブベアリーズ戦に挑むことが予想される。JDリーグ西地区8位の日本精工とはいえ、今季の直接対決は2戦2敗と相性が悪く、伊予銀行にとってはまさに正念場となる。

終盤大事な場面での登板が予想される小泉-Journal-ONE撮影
齋藤・庄村の出塁と本間・辻井の一打が勝利の鍵
この正念場を勝ちきるためには、打線の奮起も不可欠だ。そのため、1番・齋藤明日加、2番・庄村瑠衣の出塁がまず重要となる。さらに、3番・辻井美波、4番・本間紀帆がチャンスで一本出せるかが鍵を握る。サヨナラ本塁打を放つなど、今季勝負強さが光る安川裕美が後ろに控えるだけに、上位打線で早めに得点を奪い、試合を優位に進めたい。
SGホールディングスギャラクシースターズ、地元京都で逆転プレーオフなるか
ステーシー・ポーターの一発で勢い加速
JDリーグ西地区4位のSGホールディングスギャラクシースターズは、第2試合でステーシー・ポーターの2点本塁打で挙げた虎の子の得点を、エース・キャスリン・サンダーコックが完封で守り切った。その結果、地元京都の大応援団の声援を背に、緊張感漂う試合を制して単独3位に浮上した。さらに、プレーオフ進出に向けて大きく前進した形となった。

大一番で勝負強さを見せたポーター-Journal-ONE撮影
サンダーコックの連投は難しく、継投が焦点
勝つか引き分けで自力でJDリーグプレーオフ進出が決定するSGホールディングス。しかし、エースのサンダーコックが前日7回完封したことで、最終戦のSHIONOGI戦では長いイニングの登板が難しいと予想される。そのため、今季いずれも30イニングス前後を投げている、残る4人の投手陣が鍵となる。したがって、この投手陣をどう繋いでいくかが、逆転プレーオフ進出への焦点となる。
SHIONOGIレインボーストークス、三輪さくらで勝負の最終戦
降雨コールドで温存、万全の状態で最終戦へ
JDリーグ西地区5位のSHIONOGIレインボーストークスは、第3試合で降雨コールドゲームにより日本精工ブレイブベアリーズを下した。その結果、伊予銀行ヴェールズと並ぶ14勝14敗の同率4位に浮上した。さらに、プレーオフ進出の可能性を残す展開となり、最終戦への期待が高まっている。
加えて、エース・三輪さくらはリリーフ登板のみと温存されており、最終戦では先発起用が濃厚だ。

エース・三輪が万全な状態で先発するか?-Journal-ONE撮影
打撃戦必至、勝利のみがプレーオフへの道
SHIONOGIはSGホールディングスとの直接対決に勝利し、かつ伊予銀行が敗れるか引き分けることが条件。両チームとも打線が強力なだけに、投手の疲労状況を考慮すると激しい打撃戦になる展開も予想される。
JDリーグ順位決定ルールが勝敗を左右
直接対決の成績がJDリーグプレーオフ進出の鍵
もし伊予銀行とSHIONOGIがともに勝利した場合、成績は15勝14敗で並ぶ。しかし、JDリーグの順位決定ルールでは、直接対決の勝ち数が優先される。よって、今季伊予銀行に2敗しているSHIONOGIは、プレーオフ進出を逃すのだ。
女子ソフトボールファン必見!JDリーグ西地区のドラマは京都で完結
三つ巴の激戦、勝利の女神はどのチームに微笑むか
JDリーグ西地区のプレーオフ進出をかけた戦いは、まさにドラマティックな展開。伊予銀行、SGホールディングス、SHIONOGIの三つ巴の争いが、京都・わかさスタジアムでの最終戦で決着する。



















