紅葉薫る守山で始動——セミナー&交流大会の全景
ソフトボールが、琵琶湖の紅葉が色づく11月最後の週末に沸いた。2025年度滋賀県・京都府ソフトボールセミナー&交流大会が開催されたのだ。
会場は琵琶湖大橋の東岸に位置するSGホールディングスグループ守山パーク。JDリーグの強豪・SGホールディングスギャラクシースターズが練習拠点とする施設である。
さらに、昨年Journal-ONEではギャラクシースターズの地域貢献活動として運動会を取材し、ソフトボール以外の交流も見せた選手たちの姿を紹介している。それに対して、今年は“技術と心”の双方向交流に踏み込んだ一日であった。
豪華な参加校——滋賀・京都・大阪の強豪が集う
続いて、このイベントに参加したのは滋賀県・京都府・大阪府の高校ソフトボール部の皆さんである。もちろん、JDリーグに多くのOGを輩出している京都西山高、香ヶ丘リベルテ高をはじめ、各県の強豪校が集った。
- [滋賀県] 大津商業高
- [京都府] 京都明徳高/西城陽高/京都西山高
- [大阪府] 香ヶ丘リベルテ高
ギャラクシースターズ・主将の宣言で開会
まずは、主催団体を代表して公益財団法人SGH文化スポーツ振興財団の兵頭花帆さんがイベント概要を説明。
続いて、ギャラクシースターズ・二見亜希主将の「頑張ろう!」という掛け声に合わせ、参加者は割り当てられた3会場に分かれてプログラムを開始した。

二見主将の掛け声で交流会が幕を開けた‐Journal-ONE撮影
ポジション別で“トップの技術”を浴びる
最初のセクション。ここでは、3つのグラウンドに分かれてポジション別の練習が始まった。
バッテリー組——圧巻の投球列と即席個人指導
バッテリー組では各校の投手たちが勢い良くボールを投げ込む。次々と躍動感あるフォームから投げ込む光景は圧巻だった。
そして、その様子を丁寧に観察していたギャラクシースターズの投手陣が、時折笑顔で話しかけるとその場がパーソナルレッスンに切り替わった。加えて、高校生たちも積極的に質問を返し、一流の技を吸収しようとしていた。

10人以上が並んで投げる投手セッション‐Journal-ONE撮影
内野手組——加藤愛監督の“いつものノック”が火を噴く
一方で、この練習で最も目立ったのは内野手組である。まず、ポジション別に分かれてボールの捌き方をギャラクシースターズの選手たちが伝授。
次に行われたシートノックでは、加藤愛監督が自らノックバットを手に取り打席に入った。ところが、トップチームの監督のノックに各ポジションへ4~5名着いた高校生たちは緊張気味で、声を出すのも忘れてボールを待つ。

加藤監督は声を出しながらロングランノックを敢行-Journal-ONE撮影
すると、ここから加藤監督の“いつものノック”が火を噴いた。「いくぞ~!」「声出して!」と大きな声で語り掛ける加藤監督のノックに、テンポは徐々に早まり、元気良い掛け声に高校生たちのエンジンもかかり始めた。
やがて、「お願いします!」「さぁ来い!」と熱気を帯びたノックは30分近くにも及んだ。その後、ノックを終えた加藤監督はさすがに息が上がりつつも、「最近の高校生は身長が高いし、体格も良いですね」と舌を巻き、高校生とのノック交流を楽しんだようである。
鉄壁の二遊間——“下半身主導”の守備が動きを変える
また、ノックが終わって心もほぐれた高校生たちは、ギャラクシースターズが誇る鉄壁の二遊間、山本星・川原千賢の両選手に二遊間の守備に関する細かい技術の質問を次々と投げかける。
これに応じた山本選手は「センスのある選手が多い」と話した。しかし、課題はあるようで「上手い選手はどうしても手先で処理してしまう」とのこと。そこで、「下半身を使ってプレーすることをアドバイスした」という。
その結果、実演を絡めながら反復に取り組むと、その動きは見違えるほど良くなった。

二塁手の守備を丁寧に教える山本星選手‐Journal-ONE撮影
なお、山本選手は今季、守備に加えて打撃も好調。で西地区2位の打率.383を記録しベストナインに輝いた。
「オフから取り組んだウェイトトレーニングのおかげで、シーズン後半もバテない体力が付いた」と今シーズン復活の理由を教えてくれた。

















